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2020年11月24日 (火)

スティーブン・グリーンブラット「暴君ーシェイクスピアの政治学」(岩波新書)

11月6日 両親の墓参りの際に、

弟より
「本書 で 記述されている 暴君 が、トランプ大統領 そっくり」
と、言われて 渡された本 を、早速 読んでみました。

本書 は、
2016年 トランプ大統領 が 選出されて、
「最悪の予想通り と なってから、

 現在 私たちがいる政治世界 に
 シェイクスピア は 異様な関係性 を 持っている」と、

食事の際に 奥さまや 息子さん に 話したら、
「その話 を まとめたら」と、言われて書いたものだと、

巻末の謝辞 で
著者 が 出版経緯 を 記述されておられます。

ですから、本著は、
トランプ大統領 という「暴君」に対する 批判の書だ
ということになります。


本書は、

シェイクスピア が 記述した「暴君」を、
要領よく まとめておられる 好著 であり、

私の本箱にある シェイクスピアの伝記 や イングランドの中世史 を
読んでみようが との気 を 生じさせると共に、

シェイクスピアについての自分なりのまとまった感想
を持つようになったので

私流の基準では、
「名著」の部類の本ですが、

次のような疑問 が あるので、
「お勧めする本(好著)」に、
ワンランク下げさせていただきました。


疑問 というのは、

シェイクスピアの時代背景 と トランプ大統領の出現した状況認識 の関連性につき
著者 が 誤認しているのでは?

と、感じられたからです。

以前 に
著者 の「「1417年」その一冊がすべてを変えた」を 読んだ際に感じた
著者の歴史認識 に対する 違和感 が、今回も現れているのでは?

知識 は 豊富に お持ちであるけど、

その知識を用いた 著者の歴史認識 なるものは、
ちょっと首をかしげざるを得ないのでは? 

との疑問 を 持ったからなのです。

以下に、
何故 このような考え が 浮かんだのか?について
簡単に お話しさせていただきます。



      ****************



著者は、本書の冒頭に、
「何故、
 国全体が暴君の手に落ちてしまうなどということがあり得るのか

 一見堅固で難攻不落に思える国の重要な仕組みが、
 どのような状況下で不意に脆くなってしまうのか?

 何故、大勢の人々が 嘘と分かっていながら騙されるのか?
 何故、リチャード3世やマクベスのような人物が、王座にのぼるのか? と、

シェイクスピアは、
1590年初頭に劇作を始めてから、そのキャリアを終えるまで
どうも納得いかない問題に繰り返し取り組んできた。」
と記述されて、

本書の意図を説明され、問題提起をされておられます。

また、シェイクスピアの時代のイングランドは、

エリザベス女王を殺害して、
ローマ・カトリックの支持者を王位につけて、世界制覇しよう との
ローマ教皇による 国際陰謀 に さらされていた と 記述されておられます。

これは、
中国共産党による内政干渉にさらされているアメリカとオーバーラップされて
著者のおっしゃるような関連性を感じられました。

著者は、
シェイクスピアが記述した暴君を詳しく述べておられて、
表面上、トランプ批判の書の体裁は取っておられませんが、

謝辞 で 述べられていることから、
トランプ大統領 が、シェイクスピアの記述した暴君そっくりだ
と お考えになって、批判されておられるのだろうと思います。

本書 を 私に渡した弟 も そのように考え、

ウィキペディア(英語版)でも
本書 は、主要新聞の評論家によってトランプ批判の書だされている

と、記述されています。

しかしながら、本書 を 読んで
シェイクスピアの考え方 を 私なりに咀嚼したら、

トランプさんが、シェイクスピアの記述する暴君だろうとする考え方に
首をかしげています。

シェイクスピアは、
貴族の中のトップクラスの人間が、王位について暴君となる
と、記述しているのではないでしょうか。

だとすると、
現在のアメリカにおいて、暴君が生じるとすると
エリザベス朝の貴族に当たる人々はだれだろうか?
について、考えるべきではないでしょうか。

エリザベス朝のイングランドで トランプ大統領に相当する人物は、
ロンドンの大商人 であって、

トランプ大統領は、
シェイクスピアの記述する貴族ではない のでは ないでしょうか。

フランス パリの商人頭 エチエンヌ・マルセルが、
歴史上の有名人物の中で、トランプさんの社会的位置づけに
ぴったし当てはまるのでは?と、感じられます。

従って、
シェイクスピア の 記述する暴君となるような貴族 を
現在のワシントンで探すとすると

もし、暴君が存在するとしたら、
ワシントンの政治家(共和党と民主党)の中にいるはずだ

ということに なるのではないでしょうか。

トランプさんは、
ワシントンの政治家 は、腐っていると 判断して

彼らへのアンチテーゼとして 大統領に立候補し、就任した
と ネットで拝見したことがあります。

確かに、トランプさんは、
粗野で ぶしつけな面がおありになりますので
お上品はハーバードの先生にとって、耐え難い人物であるのだろう
と、想像できますが、

トランプさんを、
著者が嫌っている人物であるとの認識したからといって

シェイクスピアが記述する暴君であると認定するには、
距離がありすぎるような気がします。

トランプ大統領の行動について、
著者が、具体的な批判をされておられませんので

トランプさんのどの部分をもって暴君とおっしゃるのか、わかりませんので、
ここでは、この程度にとどめさせていただきますが、

暴君は、
法律のみならず、人命を無視し、
己の思うがままに勝手気ままな行動を行う存在であり、

トランプ大統領が、
暴君のそれと同じ様な 法律を無視した行動 や、人殺し を しているのでしょうか?
との疑問を 著者に呈させていただきます。

日本では、
アメリカの出来事の詳細はよく理解できませんので、
私の知らないところで
トランプさんが暴君たる行動をしているのかもしれませんが、

弟が、トランプさんを暴君そっくりと言っていることを勘案すると、
本書を読む人の感性、ものの見方により そう感じられているのでは?
と、私には思われます。


アメリカは、日本から 遠眼鏡 で 見ることになりますので、
目立つ事柄しか見ることができず、不十分ではありますが、

シェイクスピア の 記述する暴君に該当するのかな?
と、思われる政治家が
現在のワシントンの政治家の中に、何人かおられます。

例えば、
ブッシュ大統領(息子)は、
9.11で「テロとの戦争」を宣言した人ですが、

9.11の事件勃発時に、
オサマ・ビン・ラディンが、アメリカに潜んでいて、

事件後
アメリカ上空での飛行禁止命令が出ている中で、

ブッシュ大統領 が、
サウジ・アラビアよりの依頼を受けて、
サウジが迎えによこした飛行機に搭乗させて、逃亡させたことが

アメリカでは事実として認識されている
と、ネットで拝見して、吃驚しました。

(このことを、
 2016年 トランプ大統領 が、大統領選挙で指摘して、
 ブッシュ王朝の野望を断念させたので、

 ブッシュ元大統領とトランプ大統領が、同じ共和党なのに犬猿の仲となり、
 ブッシュ元大統領が今回バイデン氏を支持したとのことです。)


また、バイデンさんも、
ウクライナや中国から賄賂をもらって買収されているとの話が、
ネットでは話題になっています。

バイデンさんは、何故、沈黙を保っておられるのでしょうか?

沈黙を保つということは、
ネットでの話題は事実であると黙認している と、
邪推されても仕方がないのではないでしょうか。

ニクソン大統領が、ウソをついて大統領の辞任に追い込まれたように
アメリカ政界で 嘘をつくことは、政治家として致命傷となりますので、


否定したら、
ウソがばれて、政治家として再起不能の致命傷の事態となるので
沈黙している

と、邪推されてもしょうがないのではないでしょうか?


更には、

2016年の選挙と際に、
ヒラリー・クリントンさんが 大統領になったら大変なことになる と、
国務省の官僚の皆さんが反対運動をされました。

内部にいて、ヒラリーさんの仕事ぶりをよくご存じの官僚の方が、
反対運動を展開するということは、

ヒラリーさんに、
大統領に就任すると問題が生じる よほどの何かがあったのでは、
と、感じられます。

このように、
ワシントンの政治家の皆さんの中には、

日本人には 全く知らされていない スキャンダラスな問題 を 抱えている
暴君候補の方が、おられることもありうるのではないでしょうか?

 

更には、
アメリカのマスコミも、日本のマスコミも、

ある種のニュースについて
フェイクニュースだとして、全く報道されていませんが、

こういうニュースがあったが、
このような理由で、このニュースはフェイクニュースである
と、報道しないで、

掌握したニュースに対して 検閲権を行使していることに
疑問を持つのは、私だけでしょうか?

同じように、Twitter社は、
社内に 中国人の検閲機関 が、存在し 活動している
と、議会に喚問された際に 責任者 が 証言したとか、

トランプ大統領をはじめとするトランプ派の皆さんのアップロード を
拒否しているとかの

表現の自由を阻止しているとの話が、ネットで言われています。

このようなことが事実であれば、
マスコミやネットの機関 も、
暴君候補となるのではないでしょうか。


日本から拝見したトランプ大統領 は、
先ほど申し上げたように

典型的なアメリカ人(ヤンキー)で、
言いたいことをおっしゃっておられるように見えますが、

選挙公約を着実に実行し
(選挙公約の中身の是非 に ついて 申し上げているのではなく、

 選挙公約 は、
 選挙が終了すると無視する政治家がよく見かけられるのに反して、

 トランプ大統領は、
 選挙公約を実行しようとされておられることを申し上げているのです)

就任時より アメリカの景気を良くしましたし

何よりも、外交面において
オバマ大統領時代 に 失墜した アメリカの存在価値 を 高めた点 は、
特筆されるべきだろうと思います。

トランプ大統領は、練達のビジネスマンゆえに交渉上手であり、
言動から感じられる印象で、トランプ大統領を判断するのは、
正しくないのでは?との感じを持っています。


以上により、
本書に対する 私の率直な感想を 申し上げさせていただくと、

(反トランプの著者にとり 皮肉なことに)
2020年の大統領選挙における 民主党の陰謀や選挙違反 を 予言した名著 では?
と、感じられます。

 

 

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