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2023年7月

2023年7月22日 (土)

入院中に考えたこと 4.ヨーロッパ文明崩壊の危機  アメリカの政治情勢などをめぐって

「入院中に 考えたこと」シリーズの最後に、

歴史の歩み に 棹さす
ヨーロッパ文明崩壊 を 目指す勢力 が
アメリカを中心 に 勢力 を 拡大していて、

2024年のアメリカ大統領選挙は、
歴史の今後を左右する 一っ大決戦 となるのでは、
と、心配されること について
お話しさせていただきます。

今回は、
ヨーロッパ文明の危機の状況について
お話し察せていただきます。



    ************



1.ヨーロッパ文明は、

絶対君主に対して、
一つ一つ国民(人民)の権利を認めさせて
その積み重ねによることにより
個人の権利を築いてきました。

そして、
国民により選出された代表の集まりである
議会が、
決定したルールを、法律とすること が
長い時間をかけて 確立してきたのです。

基本的人権をはじめとする 個人の権利 は、
このようにして確立してきたのです。

イギリスの下院議長 は、
スピーカーと呼ばれるそうです。

これは、
イングランド王 に 対して、
国民の権利 を 擁護するために
国民を代表して抗議したことから

下院議長が、

国王 に 抗議する人
(国民(議会)を代表して
 国王と話(交渉)をする人)
との 意味 から、
スピーカーといわれるようになった
とのことです。

このように、
王権は、
神から授けられたものであり、

国王は、
神以外の何物にも制限されない

(国民に対して何でもできる、妻と離婚するためには、
 臣下の大法官すら 処刑すらできる)
との

「王権神授説」を 標榜する 国王に対して、
議会が、国民(個人)の権利を擁護し、
時間をかけて確立してきたのです。

逆に言うと、
国民の権利に対して、

自由に行使してきた国王 を
機会があるごとに、
一つ一つ制限して
国王よりもぎ取ってきたのです。

国王を説得するために
用いた(使用した)武器が、
常識(コモン・センス)でした。

アメリカやイギリス で、

法律のことを「コモンロー」と呼ばれるのは、
法律とは、
誰でもが納得する常識に基づいて
形成されたルール(法律)なのだ、


即ち、
法律とは、
コモンセンス に 基づくものだ
と、いうことから、

「コモンロー」と、
呼ばれているのです。


2.アメリカにおいて、


トランプ大統領が出現して以来、
数世紀をかけて 積み重ねにより 確立してした
上記のヨーロッパ文明が、
崩壊の危機 に 面しているように 感じられます。

時あたかも
20世紀末に 500年継続した 国民国家の歴史 が 終了して
新たな歴史を歩み始めた、その時期に
「積み重ねの歴史」に対立する「繰り返しの歴史」サイドから
今まで 圧迫さされ、無視されてきた恨み を
晴らすかのような動き

言い換えると、
今まで積み重ねて確立してきたルールを根底からひっくり返して
支配権 を 奪って、自分たちの思うような支配を確立して、征服しよう
と、しているのでは?

と、感じられる動き が 生じているのです。

上記の動きは、2方面に存在します。
即ち、
「積み重ねの歴史」の国の内部における癌みたいな存在 と
「繰り返しの歴史」の国による、「積み重ねの国」に対する復讐戦です。

厄介なのは、
「積み重ねの歴史」の内部で増殖する癌みたいな存在ですので、
最初に後者について、簡単にご説明させていただきます。



2-1 「積み重ねの歴史」の国の外部で、

復讐に燃えている「繰り返しの歴史」の国の
チャンピオンは、

中共(中国共産党)です。

(注)一般に中国と呼ばれている存在を中共と呼ぶのは、
   現実を直視すると、現在 国共内戦 が 終了しておらず、

   チベットやウィグルなど 外国を侵略していますが、
   ホームグラウンドの支那(China)の盟主として
   支那全体 を 今現在 統治していないからです。

   これは、
   中共の習総書記が、台湾侵攻を主張しておられる
   ことから 明白だと思います。

中共 は、
ものづくりの基本 を 理解していないような 気がします。

例えば、
安かろう、悪かろうと
各地に 新幹線や地下鉄を輸出していますが、

トラブル続きで、現地の顰蹙 を 買っております。

要するに、
「繰り返しの歴史」の 国特有 の、工夫 を 積み重ねることができずに、
外国のものを パクッて(盗んで、真似して)
外見上 それらしいもの を 作れるにすぎません。

習総書記が、台湾侵攻を企てたら、

パレードの時は、壮観に見えた 軍隊 や 装備 も、

いざ 実戦 となると
中共軍 の 武器 の 故障 が 多発し、
パクリ故 の 使い物にならないことが
明らかになるでしょう。

(これは、
 中共 が 近年輸出した 新幹線や地下鉄の実績から
 ほぼ確実に予想できるでしょう。)

ですから、
第2次大戦後 80年近く戦い続けているアメリカ軍や
井上大将の戦略論を保有する日本の自衛隊とは、
まともに戦いにならないだろうと予想しています。

従い、
近く習総書記が台湾に侵攻しても、
侵攻開始直後 に、上記のことが判明し、

「繰り返しの歴史」の国は、
「積み重ねの歴史」の国とは 勝負にならないこと が、
改めて 明らかになると思います。

もし、この予測が外れたとしても、

無駄な 鉄道 や 住宅 を 作りまくって、
経済が疲弊している 中共 が、

4年間死闘を繰り広げた日米の連合軍相手に
歯を食いしばって、まとも に 戦えるはずがない

と、考えるのが
常識的ではないでしょうか?


2-2 「積み重ねの歴史」の国の内部での危機的状況

「積み重ねの歴史」の国の内部で、
今まで積み重ねてきた文明に危機をもたらしている
DSや極左勢力が、利用している

「積み重ねの歴史」の国に内在する根本的欠陥
について、

即ち
「積み重ねの歴史」の国を
現在まで 作り上げた 原動力 である
「法学」に 内在する欠陥 について
最初に お話しさせていただきます。


ヨーロッパにおいて ローマ法が始まって以来
現在まで、約3000年にわたって、
継続的に 発展してきました。

その結果、
現在の民法典に至っているわけですが、

法律を、
人類の行動の先回りして 制定しておくことが
不可能のため、

どうしても、
裁判官に委ねざる部分が生じるのは
やむを得ないことでした。

日本の法律でも、
憲法、民訴法、刑訴訟において

裁判官は、法律と良心に従って、裁判をする
と、規定されています。

言い換えると
法律が、制定されていない事柄については、
裁判官が、自分の良心に従って 判決 を 決定しなさい
と、規定されているのです。

法律とは、
人間社会の紛争を、だれが見ても これしか解決策がないなと
納得するような解決策を見つけ出すための人類の知恵の結晶なのです。

ですから、
良心に 従って判決を下す際には、

裁判官 が、
好き勝手 に 判決していい というわけではなく、

裁判官 が、
その経歴により育んできたリーガルマインド
(英米法ではコモンセンス)に従って
判決を下すことが、ルールとなっているのです。

これは、
法曹といわれる人にとり常識なのですが、
このことを奇貨として、

① 自分の考えは、絶対的に正しいので
  自分の考えにより 判断すればよい
② 自分の考えを実行するために
  障害となる法律や人物を
  
  無視し、
  必要とあらば、反対する(邪魔する)人物 を
  殺害しても 構わない
と、現在のアメリカにおいて、
DSや極左の人々が 主張し、行動するように
なっていることが、
「ヨーロッパ文明の危機」を
内部からもたらしているのです。

中世における 王権神授説の王様が、
現代において復活したような感じがしています。

これに加えて、
犯罪は、
当局に訴追されなければ、犯罪ではないとの現実があります。

言い換えると
犯罪事実 が あっても、
起訴されなければ、犯罪にならないのです。

日本においても
鳩山元首相が、多額の脱税をしていて、
一般人なら懲役刑で 刑務所に 収監されて刑務所生活を余儀なくされるのに

検察が訴追しないために、
前科者とならずに 自由に活動されておられることにより 
このことが、
ありうることを ご理解いただけると、思います。


これを利用して、
政治権力(政権)を掌握した陣営が、

対抗する政治勢力、
具体的にはトランプ陣営には、
極端な理屈をつけて訴追すると同時に、

自らの陣営、
即ち、民主党陣営やDS、極左勢力については、
犯罪事実があっても、これを無視して、訴追しないことにより
今まで積み重ねてきたヨーロッパ文明に危機をもたらしているのです。

例えば、
大統領で機密の解除権限のあるトランプさんが、
機密書類を持ち出したと刑事訴追され、裁判にかけられていますが、

大統領就任する前は、機密解除権限を持っていなかったバイデン大統領が、
上院議員時代以来、機密書類を持ち出して、自宅に放置していていても、
検察当局により おとがめなし
との不公平な取り扱いがされていると報道されています。


毎日の情報を拝見していると、
今回ご紹介した以上の出来事が情報として入ってきます。
今回は、
ものの考え方をご理解いただくための
必要最小限の事柄をご説明させていただきました。


3.最後に

今回の文明の危機は、
2016年 トランプさんが、大統領に就任された際に
「ワシントンの沼の水を抜く」と発言し、
ヨーロッパ文明 とりわけ アメリカ の 癌 を 摘出しようとしたことから 始まりました

実は、DSや極左を背後から操っている勢力が ちらちらと見え隠れしていますが、
明確に 正体 を 現していません。

今後、
この背後に隠れている正体が暴かれて、
アメリカ ひいては 「繰り返しの歴史」が築いてきた文明が
停滞している歩みを、元気に正しく軌道修正されることを 願っています。


追記

DSや 極左 の皆さん のみならず、バイデン政権やブッシュ政権時代のネオコンの
「歴史の終わり」のイデオローグ(哲学)の バックボーン となっている
ヘーゲルやマルクスの哲学が、
「繰り返しの歴史」に属する キリスト教から由来するのでは?
との仮説を
ご説明したブログ を ご紹介させていただきます。

是非とも ご覧いただいて、
1.キリスト教が いかにヨーロッパ文明の深いところまで 影響を及ぼしているか
  について お考えいただくと共に、
2.今回の問題を 考える際に あわせて考えていただくこと を、
願っています。

ヘーゲル「歴史哲学」における進歩史観やマルクスの史観は、キリスト教終末論のパクリでは?

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2023年7月13日 (木)

入院中に考えたこと  3.テキサス新幹線

6月の前半、腹筋の脱力と高熱により検査入院しました。
入院中に考えたことを、

ご参考までに いくつか
ご紹介させていただいております。

今回は、
テキサス新幹線が 実現の運びとなったことについて
お話しさせていただきます。


    ***********



テキサス新幹線が、今日まで認可が遅れたのは、
日米の安全基準の考え方が、180度異なっていて、
テキサス新幹線について、日本流の安全基準を適用するよう
交渉(説得)に時間を要したためということだそうです。

アメリカの安全基準は、
事故は避けられないものとの前提で考えて、

事故が生じた際に、
乗客の生命を守るための見地から
安全基準を定めているそうです。

このため、例えば、貨物列車の場合、
一番衝突の可能性のある先頭の機関車は、、
踏切でトラックなどと衝突しても、
びくともしないように
頑丈に製作するよう定めているのです。

これに対して
新幹線は、絶対に事故は生じさせないとの決意の許に
既存の路線とは別に、新幹線の設備を新たに建設して、
新幹線の敷地内に立ち入り禁止の法律を制定して
新幹線だけが走行するようにしたのです。

新幹線の適用する技術も、
最新の技術を使用せず、既存の使い込んだ技術、
言い換えると
何もかも技術陣が分かっている技術のみ を
使用しているのです。

また、
地震が発生した場合、いち早く地震を感知し、
地震の揺れが生じる前に、走行中の列車を停止させるシステムを装備させて、
東日本大震災の際に、一両も脱線さえせずに、
走行中の列車が停車させることに成功しているのです

この結果、
新幹線は、開業以来半世紀以上にわたって
新幹線側の責任による乗客の死傷者がゼロとの偉業を達成し、
現在でも無事故の記録を継続中なのです。

今回、テキサス新幹線の建設にあたって、
新幹線の安全基準が、テキサス新幹線に対する特例として認められたのは、
半世紀上にわたって新幹線が築いてきた無事故の実績を認められたからでしょう。

これを契機に、アメリカにおいても、
新幹線網やリニアモーターカーが建設されること を 
願っています。

JR東海さんは、
テキサス新幹線の運営に関して抜かりはないと思いますが、
素人が、一抹の不安を覚えるのは、
運営が、スペインが実施するということです。

スペインは、
スピードを出しすぎて、脱線転覆事故を起こしたことがあります。

また、
JR西日本の福知山線で、
ダイアを守ろうとして、スピードを出しすぎて、
脱線転覆事故により多数の死者を出したこともありました。

安全装置を運転手が切ってしまうと、運転手がスピードを出し放題となり、
脱線事故の原因となることは、台湾での事故などいくつか散見されています。

また、
私の学生時代、
国際反戦デイで新宿騒乱事件が生じた年に
品川駅 と 東京駅の間で、
新幹線と在来線が並行して走っている場所で、
デモ隊が新幹線の敷地に侵入したことがありました。

テキサス新幹線は、
新幹線の敷地に 外部の人間や動物が入らないように、
厳しく隔離しているのだろうと思いますが、

万が一にも、上記のようなことが生じて
新幹線の敷地に侵入するようなことがあってはならないことですので、
念には念を入れて、JR東海さんがご確認くださることを願っています・

 

 

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2023年7月 9日 (日)

入院中に考えたこと ・・・ 2.中共は、「繰り返しの歴史の国」であり、「積み重ねの歴史の国」である日本の敵ではないのでは?

6月の前半 腹筋の脱力 と 原因不明の 高熱により
2週間 検査入院をした際に

Youtubeを拝見して過ごしましたので、
その間に 考えたこと を
ご紹介させていただいています。

今回 は、
近年 発達が著しい 中共 は、
やはり本質的には
「繰り返しの歴史の国」から脱却していないな
と、感じられましたので、

今回
そのことについて
お話しさせていただきます。

(注)一般に

「中国」と称されている国に対して
あえて
「中共(中国共産党)」といわせていただいています。

これは、
偏屈ゆえに、非常識 を 表明している のでは なく、

歴史的な見地 から 見ると、

現時点においては、
国共内戦が、終了していないので、

中国共産党支配下の地域 を 称する 呼称 として
「中共」を、使用するのが 適当である
と、考えるからです。

国共内戦 が、終了していない 表れ として、
 ① 中共 の 習総書記 が、
   台湾侵攻 を 唱え、

   着々と、
   台湾侵攻の準備を整えている
   と、報道される ことと

 ② 中共と台湾の最終決戦 が、
   まもなく勃発必死だろう、

   我が国も
   この戦争に巻き込まれるだろう

   との国内世論 が、常識化していること

 ③ 台湾当局をはじめとして
   アメリカの行政府 および 議会も
   中共の台湾侵攻に備えて 準備を開始している

   との報道が、
   流されていること

等々、
国共内戦の最終局面 を 表している 表れ であると、
考えています。

なお、
ここでは、
歴史的見地から「中共」を使用するのであって、

国連や日本国政府が、
現実的な政治的見地から

「中共」を、「中国」と、呼称することを
否定するものでは ありません。



     **********



中共が、
相変わらず「繰り返しの歴史の国」だな、と考えるのは、

帝国列強に加えられた屈辱を、
中共より弱い立場の国に、そのままお返ししている
と、感じられるからです。

例えば、
英国にアヘンを国内で販売されたことをきっかけに
戦争となり、
挙句の果てに 香港を奪われてしまいました。

最近の中共は、
一帯一路政策 を 実施する際に、

多額の貸し付けをして、
返済ができなくなった国から

港湾などの重要インフラを100年間租借するとの名目で
帝国主義時代の英国が、
香港を取り上げたのと同じ行為をしています。

 

次に、
Youtubeで、よく見られるのが、
高速鉄道や地下鉄などの在来鉄道に関してです。

日本の新幹線を持ち上げるために、
中共の高速鉄道が、
よく引き合いに出されるのですが、

私は、

中共が輸出した在来鉄道、
とりわけ
地下鉄 に 注目しています。

というのは、
フィリピン、米国、シンガポールなどの国に
中共が 輸出した電車の故障が、
多くみられることと、

EUに輸出した電車が、
EUの検査に合格せず、
EU内で走行させることができなかったため、
契約 を キャンセルされたこと

を 見るにつけ

いつまでたっても、
完全なモノづくり の できない
物まね(パクリ)の段階に停滞している
「繰り返しの歴史の国」の典型では
と、いう感じがするからです。

このような状況が、
中共全体の状況だとすると

最近軍備拡張が著しいと報道される
中共についても
見方を改めねばならないのでは?

と、いう気がしています。

中共は、
ヴェトナム侵攻以来 対外戦争 を 行っていないので、
軍備が、
どの程度整備されているのかが よくわかりませんが、

いざ、台湾侵攻となると、
戦闘機や軍艦などの兵器の故障が頻発して
戦いにならない事態が、生じる可能性 も あるのでは?
ということが、ある確率で生じるのではないでしょうか。

戦争に関しては、楽天的になってはいけない ということは
十分に理解していますが、

中共の工業製品の出来栄えから、
兵器の出来栄えを想像すると、

ありえないことではないのでは、
という感じを 否定することができないのでは?
との妄想が 生じてしまいます。





 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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