入院中に考えたこと 4.ヨーロッパ文明崩壊の危機 アメリカの政治情勢などをめぐって
「入院中に 考えたこと」シリーズの最後に、
歴史の歩み に 棹さす
ヨーロッパ文明崩壊 を 目指す勢力 が
アメリカを中心 に 勢力 を 拡大していて、
2024年のアメリカ大統領選挙は、
歴史の今後を左右する 一っ大決戦 となるのでは、
と、心配されること について
お話しさせていただきます。
今回は、
ヨーロッパ文明の危機の状況について
お話し察せていただきます。
************
1.ヨーロッパ文明は、
絶対君主に対して、
一つ一つ国民(人民)の権利を認めさせて
その積み重ねによることにより
個人の権利を築いてきました。
そして、
国民により選出された代表の集まりである
議会が、
決定したルールを、法律とすること が
長い時間をかけて 確立してきたのです。
基本的人権をはじめとする 個人の権利 は、
このようにして確立してきたのです。
イギリスの下院議長 は、
スピーカーと呼ばれるそうです。
これは、
イングランド王 に 対して、
国民の権利 を 擁護するために
国民を代表して抗議したことから
下院議長が、
国王 に 抗議する人
(国民(議会)を代表して
国王と話(交渉)をする人)
との 意味 から、
スピーカーといわれるようになった
とのことです。
このように、
王権は、
神から授けられたものであり、
国王は、
神以外の何物にも制限されない
(国民に対して何でもできる、妻と離婚するためには、
臣下の大法官すら 処刑すらできる)
との
「王権神授説」を 標榜する 国王に対して、
議会が、国民(個人)の権利を擁護し、
時間をかけて確立してきたのです。
逆に言うと、
国民の権利に対して、
自由に行使してきた国王 を
機会があるごとに、
一つ一つ制限して
国王よりもぎ取ってきたのです。
国王を説得するために
用いた(使用した)武器が、
常識(コモン・センス)でした。
アメリカやイギリス で、
法律のことを「コモンロー」と呼ばれるのは、
法律とは、
誰でもが納得する常識に基づいて
形成されたルール(法律)なのだ、
即ち、
法律とは、
コモンセンス に 基づくものだ
と、いうことから、
「コモンロー」と、
呼ばれているのです。
2.アメリカにおいて、
トランプ大統領が出現して以来、
数世紀をかけて 積み重ねにより 確立してした
上記のヨーロッパ文明が、
崩壊の危機 に 面しているように 感じられます。
時あたかも
20世紀末に 500年継続した 国民国家の歴史 が 終了して
新たな歴史を歩み始めた、その時期に
「積み重ねの歴史」に対立する「繰り返しの歴史」サイドから
今まで 圧迫さされ、無視されてきた恨み を
晴らすかのような動き
言い換えると、
今まで積み重ねて確立してきたルールを根底からひっくり返して
支配権 を 奪って、自分たちの思うような支配を確立して、征服しよう
と、しているのでは?
と、感じられる動き が 生じているのです。
上記の動きは、2方面に存在します。
即ち、
「積み重ねの歴史」の国の内部における癌みたいな存在 と
「繰り返しの歴史」の国による、「積み重ねの国」に対する復讐戦です。
厄介なのは、
「積み重ねの歴史」の内部で増殖する癌みたいな存在ですので、
最初に後者について、簡単にご説明させていただきます。
2-1 「積み重ねの歴史」の国の外部で、
復讐に燃えている「繰り返しの歴史」の国の
チャンピオンは、
中共(中国共産党)です。
(注)一般に中国と呼ばれている存在を中共と呼ぶのは、
現実を直視すると、現在 国共内戦 が 終了しておらず、
チベットやウィグルなど 外国を侵略していますが、
ホームグラウンドの支那(China)の盟主として
支那全体 を 今現在 統治していないからです。
これは、
中共の習総書記が、台湾侵攻を主張しておられる
ことから 明白だと思います。
中共 は、
ものづくりの基本 を 理解していないような 気がします。
例えば、
安かろう、悪かろうと
各地に 新幹線や地下鉄を輸出していますが、
トラブル続きで、現地の顰蹙 を 買っております。
要するに、
「繰り返しの歴史」の 国特有 の、工夫 を 積み重ねることができずに、
外国のものを パクッて(盗んで、真似して)
外見上 それらしいもの を 作れるにすぎません。
習総書記が、台湾侵攻を企てたら、
パレードの時は、壮観に見えた 軍隊 や 装備 も、
いざ 実戦 となると
中共軍 の 武器 の 故障 が 多発し、
パクリ故 の 使い物にならないことが
明らかになるでしょう。
(これは、
中共 が 近年輸出した 新幹線や地下鉄の実績から
ほぼ確実に予想できるでしょう。)
ですから、
第2次大戦後 80年近く戦い続けているアメリカ軍や
井上大将の戦略論を保有する日本の自衛隊とは、
まともに戦いにならないだろうと予想しています。
従い、
近く習総書記が台湾に侵攻しても、
侵攻開始直後 に、上記のことが判明し、
「繰り返しの歴史」の国は、
「積み重ねの歴史」の国とは 勝負にならないこと が、
改めて 明らかになると思います。
もし、この予測が外れたとしても、
無駄な 鉄道 や 住宅 を 作りまくって、
経済が疲弊している 中共 が、
4年間死闘を繰り広げた日米の連合軍相手に
歯を食いしばって、まとも に 戦えるはずがない
と、考えるのが
常識的ではないでしょうか?
2-2 「積み重ねの歴史」の国の内部での危機的状況
「積み重ねの歴史」の国の内部で、
今まで積み重ねてきた文明に危機をもたらしている
DSや極左勢力が、利用している
「積み重ねの歴史」の国に内在する根本的欠陥
について、
即ち
「積み重ねの歴史」の国を
現在まで 作り上げた 原動力 である
「法学」に 内在する欠陥 について
最初に お話しさせていただきます。
ヨーロッパにおいて ローマ法が始まって以来
現在まで、約3000年にわたって、
継続的に 発展してきました。
その結果、
現在の民法典に至っているわけですが、
法律を、
人類の行動の先回りして 制定しておくことが
不可能のため、
どうしても、
裁判官に委ねざる部分が生じるのは
やむを得ないことでした。
日本の法律でも、
憲法、民訴法、刑訴訟において
裁判官は、法律と良心に従って、裁判をする
と、規定されています。
言い換えると
法律が、制定されていない事柄については、
裁判官が、自分の良心に従って 判決 を 決定しなさい
と、規定されているのです。
法律とは、
人間社会の紛争を、だれが見ても これしか解決策がないなと
納得するような解決策を見つけ出すための人類の知恵の結晶なのです。
ですから、
良心に 従って判決を下す際には、
裁判官 が、
好き勝手 に 判決していい というわけではなく、
裁判官 が、
その経歴により育んできたリーガルマインド
(英米法ではコモンセンス)に従って
判決を下すことが、ルールとなっているのです。
これは、
法曹といわれる人にとり常識なのですが、
このことを奇貨として、
① 自分の考えは、絶対的に正しいので
自分の考えにより 判断すればよい
② 自分の考えを実行するために
障害となる法律や人物を
無視し、
必要とあらば、反対する(邪魔する)人物 を
殺害しても 構わない
と、現在のアメリカにおいて、
DSや極左の人々が 主張し、行動するように
なっていることが、
「ヨーロッパ文明の危機」を
内部からもたらしているのです。
中世における 王権神授説の王様が、
現代において復活したような感じがしています。
これに加えて、
犯罪は、
当局に訴追されなければ、犯罪ではないとの現実があります。
言い換えると
犯罪事実 が あっても、
起訴されなければ、犯罪にならないのです。
日本においても
鳩山元首相が、多額の脱税をしていて、
一般人なら懲役刑で 刑務所に 収監されて刑務所生活を余儀なくされるのに
検察が訴追しないために、
前科者とならずに 自由に活動されておられることにより
このことが、
ありうることを ご理解いただけると、思います。
これを利用して、
政治権力(政権)を掌握した陣営が、
対抗する政治勢力、
具体的にはトランプ陣営には、
極端な理屈をつけて訴追すると同時に、
自らの陣営、
即ち、民主党陣営やDS、極左勢力については、
犯罪事実があっても、これを無視して、訴追しないことにより
今まで積み重ねてきたヨーロッパ文明に危機をもたらしているのです。
例えば、
大統領で機密の解除権限のあるトランプさんが、
機密書類を持ち出したと刑事訴追され、裁判にかけられていますが、
大統領就任する前は、機密解除権限を持っていなかったバイデン大統領が、
上院議員時代以来、機密書類を持ち出して、自宅に放置していていても、
検察当局により おとがめなし
との不公平な取り扱いがされていると報道されています。
毎日の情報を拝見していると、
今回ご紹介した以上の出来事が情報として入ってきます。
今回は、
ものの考え方をご理解いただくための
必要最小限の事柄をご説明させていただきました。
3.最後に
今回の文明の危機は、
2016年 トランプさんが、大統領に就任された際に
「ワシントンの沼の水を抜く」と発言し、
ヨーロッパ文明 とりわけ アメリカ の 癌 を 摘出しようとしたことから 始まりました
実は、DSや極左を背後から操っている勢力が ちらちらと見え隠れしていますが、
明確に 正体 を 現していません。
今後、
この背後に隠れている正体が暴かれて、
アメリカ ひいては 「繰り返しの歴史」が築いてきた文明が
停滞している歩みを、元気に正しく軌道修正されることを 願っています。
追記
DSや 極左 の皆さん のみならず、バイデン政権やブッシュ政権時代のネオコンの
「歴史の終わり」のイデオローグ(哲学)の バックボーン となっている
ヘーゲルやマルクスの哲学が、
「繰り返しの歴史」に属する キリスト教から由来するのでは?
との仮説を
ご説明したブログ を ご紹介させていただきます。
是非とも ご覧いただいて、
1.キリスト教が いかにヨーロッパ文明の深いところまで 影響を及ぼしているか
について お考えいただくと共に、
2.今回の問題を 考える際に あわせて考えていただくこと を、
願っています。
ヘーゲル「歴史哲学」における進歩史観やマルクスの史観は、キリスト教終末論のパクリでは?
最近のコメント