雑感

2023年7月22日 (土)

入院中に考えたこと 4.ヨーロッパ文明崩壊の危機  アメリカの政治情勢などをめぐって

「入院中に 考えたこと」シリーズの最後に、

歴史の歩み に 棹さす
ヨーロッパ文明崩壊 を 目指す勢力 が
アメリカを中心 に 勢力 を 拡大していて、

2024年のアメリカ大統領選挙は、
歴史の今後を左右する 一っ大決戦 となるのでは、
と、心配されること について
お話しさせていただきます。

今回は、
ヨーロッパ文明の危機の状況について
お話し察せていただきます。



    ************



1.ヨーロッパ文明は、

絶対君主に対して、
一つ一つ国民(人民)の権利を認めさせて
その積み重ねによることにより
個人の権利を築いてきました。

そして、
国民により選出された代表の集まりである
議会が、
決定したルールを、法律とすること が
長い時間をかけて 確立してきたのです。

基本的人権をはじめとする 個人の権利 は、
このようにして確立してきたのです。

イギリスの下院議長 は、
スピーカーと呼ばれるそうです。

これは、
イングランド王 に 対して、
国民の権利 を 擁護するために
国民を代表して抗議したことから

下院議長が、

国王 に 抗議する人
(国民(議会)を代表して
 国王と話(交渉)をする人)
との 意味 から、
スピーカーといわれるようになった
とのことです。

このように、
王権は、
神から授けられたものであり、

国王は、
神以外の何物にも制限されない

(国民に対して何でもできる、妻と離婚するためには、
 臣下の大法官すら 処刑すらできる)
との

「王権神授説」を 標榜する 国王に対して、
議会が、国民(個人)の権利を擁護し、
時間をかけて確立してきたのです。

逆に言うと、
国民の権利に対して、

自由に行使してきた国王 を
機会があるごとに、
一つ一つ制限して
国王よりもぎ取ってきたのです。

国王を説得するために
用いた(使用した)武器が、
常識(コモン・センス)でした。

アメリカやイギリス で、

法律のことを「コモンロー」と呼ばれるのは、
法律とは、
誰でもが納得する常識に基づいて
形成されたルール(法律)なのだ、


即ち、
法律とは、
コモンセンス に 基づくものだ
と、いうことから、

「コモンロー」と、
呼ばれているのです。


2.アメリカにおいて、


トランプ大統領が出現して以来、
数世紀をかけて 積み重ねにより 確立してした
上記のヨーロッパ文明が、
崩壊の危機 に 面しているように 感じられます。

時あたかも
20世紀末に 500年継続した 国民国家の歴史 が 終了して
新たな歴史を歩み始めた、その時期に
「積み重ねの歴史」に対立する「繰り返しの歴史」サイドから
今まで 圧迫さされ、無視されてきた恨み を
晴らすかのような動き

言い換えると、
今まで積み重ねて確立してきたルールを根底からひっくり返して
支配権 を 奪って、自分たちの思うような支配を確立して、征服しよう
と、しているのでは?

と、感じられる動き が 生じているのです。

上記の動きは、2方面に存在します。
即ち、
「積み重ねの歴史」の国の内部における癌みたいな存在 と
「繰り返しの歴史」の国による、「積み重ねの国」に対する復讐戦です。

厄介なのは、
「積み重ねの歴史」の内部で増殖する癌みたいな存在ですので、
最初に後者について、簡単にご説明させていただきます。



2-1 「積み重ねの歴史」の国の外部で、

復讐に燃えている「繰り返しの歴史」の国の
チャンピオンは、

中共(中国共産党)です。

(注)一般に中国と呼ばれている存在を中共と呼ぶのは、
   現実を直視すると、現在 国共内戦 が 終了しておらず、

   チベットやウィグルなど 外国を侵略していますが、
   ホームグラウンドの支那(China)の盟主として
   支那全体 を 今現在 統治していないからです。

   これは、
   中共の習総書記が、台湾侵攻を主張しておられる
   ことから 明白だと思います。

中共 は、
ものづくりの基本 を 理解していないような 気がします。

例えば、
安かろう、悪かろうと
各地に 新幹線や地下鉄を輸出していますが、

トラブル続きで、現地の顰蹙 を 買っております。

要するに、
「繰り返しの歴史」の 国特有 の、工夫 を 積み重ねることができずに、
外国のものを パクッて(盗んで、真似して)
外見上 それらしいもの を 作れるにすぎません。

習総書記が、台湾侵攻を企てたら、

パレードの時は、壮観に見えた 軍隊 や 装備 も、

いざ 実戦 となると
中共軍 の 武器 の 故障 が 多発し、
パクリ故 の 使い物にならないことが
明らかになるでしょう。

(これは、
 中共 が 近年輸出した 新幹線や地下鉄の実績から
 ほぼ確実に予想できるでしょう。)

ですから、
第2次大戦後 80年近く戦い続けているアメリカ軍や
井上大将の戦略論を保有する日本の自衛隊とは、
まともに戦いにならないだろうと予想しています。

従い、
近く習総書記が台湾に侵攻しても、
侵攻開始直後 に、上記のことが判明し、

「繰り返しの歴史」の国は、
「積み重ねの歴史」の国とは 勝負にならないこと が、
改めて 明らかになると思います。

もし、この予測が外れたとしても、

無駄な 鉄道 や 住宅 を 作りまくって、
経済が疲弊している 中共 が、

4年間死闘を繰り広げた日米の連合軍相手に
歯を食いしばって、まとも に 戦えるはずがない

と、考えるのが
常識的ではないでしょうか?


2-2 「積み重ねの歴史」の国の内部での危機的状況

「積み重ねの歴史」の国の内部で、
今まで積み重ねてきた文明に危機をもたらしている
DSや極左勢力が、利用している

「積み重ねの歴史」の国に内在する根本的欠陥
について、

即ち
「積み重ねの歴史」の国を
現在まで 作り上げた 原動力 である
「法学」に 内在する欠陥 について
最初に お話しさせていただきます。


ヨーロッパにおいて ローマ法が始まって以来
現在まで、約3000年にわたって、
継続的に 発展してきました。

その結果、
現在の民法典に至っているわけですが、

法律を、
人類の行動の先回りして 制定しておくことが
不可能のため、

どうしても、
裁判官に委ねざる部分が生じるのは
やむを得ないことでした。

日本の法律でも、
憲法、民訴法、刑訴訟において

裁判官は、法律と良心に従って、裁判をする
と、規定されています。

言い換えると
法律が、制定されていない事柄については、
裁判官が、自分の良心に従って 判決 を 決定しなさい
と、規定されているのです。

法律とは、
人間社会の紛争を、だれが見ても これしか解決策がないなと
納得するような解決策を見つけ出すための人類の知恵の結晶なのです。

ですから、
良心に 従って判決を下す際には、

裁判官 が、
好き勝手 に 判決していい というわけではなく、

裁判官 が、
その経歴により育んできたリーガルマインド
(英米法ではコモンセンス)に従って
判決を下すことが、ルールとなっているのです。

これは、
法曹といわれる人にとり常識なのですが、
このことを奇貨として、

① 自分の考えは、絶対的に正しいので
  自分の考えにより 判断すればよい
② 自分の考えを実行するために
  障害となる法律や人物を
  
  無視し、
  必要とあらば、反対する(邪魔する)人物 を
  殺害しても 構わない
と、現在のアメリカにおいて、
DSや極左の人々が 主張し、行動するように
なっていることが、
「ヨーロッパ文明の危機」を
内部からもたらしているのです。

中世における 王権神授説の王様が、
現代において復活したような感じがしています。

これに加えて、
犯罪は、
当局に訴追されなければ、犯罪ではないとの現実があります。

言い換えると
犯罪事実 が あっても、
起訴されなければ、犯罪にならないのです。

日本においても
鳩山元首相が、多額の脱税をしていて、
一般人なら懲役刑で 刑務所に 収監されて刑務所生活を余儀なくされるのに

検察が訴追しないために、
前科者とならずに 自由に活動されておられることにより 
このことが、
ありうることを ご理解いただけると、思います。


これを利用して、
政治権力(政権)を掌握した陣営が、

対抗する政治勢力、
具体的にはトランプ陣営には、
極端な理屈をつけて訴追すると同時に、

自らの陣営、
即ち、民主党陣営やDS、極左勢力については、
犯罪事実があっても、これを無視して、訴追しないことにより
今まで積み重ねてきたヨーロッパ文明に危機をもたらしているのです。

例えば、
大統領で機密の解除権限のあるトランプさんが、
機密書類を持ち出したと刑事訴追され、裁判にかけられていますが、

大統領就任する前は、機密解除権限を持っていなかったバイデン大統領が、
上院議員時代以来、機密書類を持ち出して、自宅に放置していていても、
検察当局により おとがめなし
との不公平な取り扱いがされていると報道されています。


毎日の情報を拝見していると、
今回ご紹介した以上の出来事が情報として入ってきます。
今回は、
ものの考え方をご理解いただくための
必要最小限の事柄をご説明させていただきました。


3.最後に

今回の文明の危機は、
2016年 トランプさんが、大統領に就任された際に
「ワシントンの沼の水を抜く」と発言し、
ヨーロッパ文明 とりわけ アメリカ の 癌 を 摘出しようとしたことから 始まりました

実は、DSや極左を背後から操っている勢力が ちらちらと見え隠れしていますが、
明確に 正体 を 現していません。

今後、
この背後に隠れている正体が暴かれて、
アメリカ ひいては 「繰り返しの歴史」が築いてきた文明が
停滞している歩みを、元気に正しく軌道修正されることを 願っています。


追記

DSや 極左 の皆さん のみならず、バイデン政権やブッシュ政権時代のネオコンの
「歴史の終わり」のイデオローグ(哲学)の バックボーン となっている
ヘーゲルやマルクスの哲学が、
「繰り返しの歴史」に属する キリスト教から由来するのでは?
との仮説を
ご説明したブログ を ご紹介させていただきます。

是非とも ご覧いただいて、
1.キリスト教が いかにヨーロッパ文明の深いところまで 影響を及ぼしているか
  について お考えいただくと共に、
2.今回の問題を 考える際に あわせて考えていただくこと を、
願っています。

ヘーゲル「歴史哲学」における進歩史観やマルクスの史観は、キリスト教終末論のパクリでは?

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2023年7月13日 (木)

入院中に考えたこと  3.テキサス新幹線

6月の前半、腹筋の脱力と高熱により検査入院しました。
入院中に考えたことを、

ご参考までに いくつか
ご紹介させていただいております。

今回は、
テキサス新幹線が 実現の運びとなったことについて
お話しさせていただきます。


    ***********



テキサス新幹線が、今日まで認可が遅れたのは、
日米の安全基準の考え方が、180度異なっていて、
テキサス新幹線について、日本流の安全基準を適用するよう
交渉(説得)に時間を要したためということだそうです。

アメリカの安全基準は、
事故は避けられないものとの前提で考えて、

事故が生じた際に、
乗客の生命を守るための見地から
安全基準を定めているそうです。

このため、例えば、貨物列車の場合、
一番衝突の可能性のある先頭の機関車は、、
踏切でトラックなどと衝突しても、
びくともしないように
頑丈に製作するよう定めているのです。

これに対して
新幹線は、絶対に事故は生じさせないとの決意の許に
既存の路線とは別に、新幹線の設備を新たに建設して、
新幹線の敷地内に立ち入り禁止の法律を制定して
新幹線だけが走行するようにしたのです。

新幹線の適用する技術も、
最新の技術を使用せず、既存の使い込んだ技術、
言い換えると
何もかも技術陣が分かっている技術のみ を
使用しているのです。

また、
地震が発生した場合、いち早く地震を感知し、
地震の揺れが生じる前に、走行中の列車を停止させるシステムを装備させて、
東日本大震災の際に、一両も脱線さえせずに、
走行中の列車が停車させることに成功しているのです

この結果、
新幹線は、開業以来半世紀以上にわたって
新幹線側の責任による乗客の死傷者がゼロとの偉業を達成し、
現在でも無事故の記録を継続中なのです。

今回、テキサス新幹線の建設にあたって、
新幹線の安全基準が、テキサス新幹線に対する特例として認められたのは、
半世紀上にわたって新幹線が築いてきた無事故の実績を認められたからでしょう。

これを契機に、アメリカにおいても、
新幹線網やリニアモーターカーが建設されること を 
願っています。

JR東海さんは、
テキサス新幹線の運営に関して抜かりはないと思いますが、
素人が、一抹の不安を覚えるのは、
運営が、スペインが実施するということです。

スペインは、
スピードを出しすぎて、脱線転覆事故を起こしたことがあります。

また、
JR西日本の福知山線で、
ダイアを守ろうとして、スピードを出しすぎて、
脱線転覆事故により多数の死者を出したこともありました。

安全装置を運転手が切ってしまうと、運転手がスピードを出し放題となり、
脱線事故の原因となることは、台湾での事故などいくつか散見されています。

また、
私の学生時代、
国際反戦デイで新宿騒乱事件が生じた年に
品川駅 と 東京駅の間で、
新幹線と在来線が並行して走っている場所で、
デモ隊が新幹線の敷地に侵入したことがありました。

テキサス新幹線は、
新幹線の敷地に 外部の人間や動物が入らないように、
厳しく隔離しているのだろうと思いますが、

万が一にも、上記のようなことが生じて
新幹線の敷地に侵入するようなことがあってはならないことですので、
念には念を入れて、JR東海さんがご確認くださることを願っています・

 

 

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2023年7月 9日 (日)

入院中に考えたこと ・・・ 2.中共は、「繰り返しの歴史の国」であり、「積み重ねの歴史の国」である日本の敵ではないのでは?

6月の前半 腹筋の脱力 と 原因不明の 高熱により
2週間 検査入院をした際に

Youtubeを拝見して過ごしましたので、
その間に 考えたこと を
ご紹介させていただいています。

今回 は、
近年 発達が著しい 中共 は、
やはり本質的には
「繰り返しの歴史の国」から脱却していないな
と、感じられましたので、

今回
そのことについて
お話しさせていただきます。

(注)一般に

「中国」と称されている国に対して
あえて
「中共(中国共産党)」といわせていただいています。

これは、
偏屈ゆえに、非常識 を 表明している のでは なく、

歴史的な見地 から 見ると、

現時点においては、
国共内戦が、終了していないので、

中国共産党支配下の地域 を 称する 呼称 として
「中共」を、使用するのが 適当である
と、考えるからです。

国共内戦 が、終了していない 表れ として、
 ① 中共 の 習総書記 が、
   台湾侵攻 を 唱え、

   着々と、
   台湾侵攻の準備を整えている
   と、報道される ことと

 ② 中共と台湾の最終決戦 が、
   まもなく勃発必死だろう、

   我が国も
   この戦争に巻き込まれるだろう

   との国内世論 が、常識化していること

 ③ 台湾当局をはじめとして
   アメリカの行政府 および 議会も
   中共の台湾侵攻に備えて 準備を開始している

   との報道が、
   流されていること

等々、
国共内戦の最終局面 を 表している 表れ であると、
考えています。

なお、
ここでは、
歴史的見地から「中共」を使用するのであって、

国連や日本国政府が、
現実的な政治的見地から

「中共」を、「中国」と、呼称することを
否定するものでは ありません。



     **********



中共が、
相変わらず「繰り返しの歴史の国」だな、と考えるのは、

帝国列強に加えられた屈辱を、
中共より弱い立場の国に、そのままお返ししている
と、感じられるからです。

例えば、
英国にアヘンを国内で販売されたことをきっかけに
戦争となり、
挙句の果てに 香港を奪われてしまいました。

最近の中共は、
一帯一路政策 を 実施する際に、

多額の貸し付けをして、
返済ができなくなった国から

港湾などの重要インフラを100年間租借するとの名目で
帝国主義時代の英国が、
香港を取り上げたのと同じ行為をしています。

 

次に、
Youtubeで、よく見られるのが、
高速鉄道や地下鉄などの在来鉄道に関してです。

日本の新幹線を持ち上げるために、
中共の高速鉄道が、
よく引き合いに出されるのですが、

私は、

中共が輸出した在来鉄道、
とりわけ
地下鉄 に 注目しています。

というのは、
フィリピン、米国、シンガポールなどの国に
中共が 輸出した電車の故障が、
多くみられることと、

EUに輸出した電車が、
EUの検査に合格せず、
EU内で走行させることができなかったため、
契約 を キャンセルされたこと

を 見るにつけ

いつまでたっても、
完全なモノづくり の できない
物まね(パクリ)の段階に停滞している
「繰り返しの歴史の国」の典型では
と、いう感じがするからです。

このような状況が、
中共全体の状況だとすると

最近軍備拡張が著しいと報道される
中共についても
見方を改めねばならないのでは?

と、いう気がしています。

中共は、
ヴェトナム侵攻以来 対外戦争 を 行っていないので、
軍備が、
どの程度整備されているのかが よくわかりませんが、

いざ、台湾侵攻となると、
戦闘機や軍艦などの兵器の故障が頻発して
戦いにならない事態が、生じる可能性 も あるのでは?
ということが、ある確率で生じるのではないでしょうか。

戦争に関しては、楽天的になってはいけない ということは
十分に理解していますが、

中共の工業製品の出来栄えから、
兵器の出来栄えを想像すると、

ありえないことではないのでは、
という感じを 否定することができないのでは?
との妄想が 生じてしまいます。





 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2023年6月30日 (金)

入院中に考えたこと   1.藤井7冠 が、さらに強くなりたい と 願う理由 について の 推測

何らかの炎症が、体内で 生じたようなため、
腹筋の脱力 と 発熱により、

6月中旬に 約2週間
済生会中央病院に検査入院しました。

幸い Wi-Fi を
病院 が 用意して下さっていたので、

一日中
Youtube を見て過ごしていました。

拝見した 主な番組は、次の通りです。

1.藤井7冠の対局とその解説番組
2.中国や インドにおける新幹線建設状況

3.テキサス新幹線 の 進捗状況 他
4.アメリカなどの 政治情勢

上記の Youtube を拝見しながら、
考えたこと の いくつか に ついて、

皆様のご参考になれば と、願いつつ
簡単に ご紹介させていただきます。



   **********



1.藤井7冠が、
  もっと強くなりたい と 願う理由 に ついての 推測

  私は、
  毎年AIでさえ思いつかないような
  素晴らしい差し手 を 披露する 藤井7冠 が、

  何故、
  さらに強くなりたい と、願っておられるのか、
  不思議 に 感じていました。

  ですから、
  偶に 敗北する対局 も、
  あまり勝過ぎるのも、

  業界にとり、好ましくない
  との見地から、

  敢えて、
  失着 を さされて おられるのかな
  と、さえ、想像していたのです。
 
  今回、
  ダナンでの 棋聖戦 第1局 の 解説動画 を 拝見していて、
  私の 拙い経験 から、こういうことなのかな?

  と、私自身が推測し、
  多分 そうだろう と、納得しましたので
  その点について お話しさせていただきます。

  私の拙い経験から、

  将棋の局面は、
  数学の難問と同じようなものでは?
  という気が しています。

  将棋のトッププロが、
  一手ごとに あれだけ 時間 を 使って さされるのは、

  大学受験で経験した
  数学の難問を解くようなもの と、
  同じような気がします。

  実は、
  受験の1か月前の2月に、
  難問ばかり集めたZ会の問題集を、
  8割位 30分で解けるようになりました。

  しかも、
  問題を読んだら、
  自然と答案が出来上がっているのです。

  受験の本番では、
  問題を配られて、読んだら、

  5問中4問が、解けていましたが、
  残りの1問は、解けませんでした。

  4問を回答することを目標にしていましたので、
  4問正解答案を書ければ、受験の目標を達成できますので、

  4問の答案 を 作成することに 集中し、

  全て を 書き終わったところで
  30分ありましたので、
  そのまま答案を出して退出するか、どうかを思案しました。

  周囲 を 見ると、
  皆さん 一生懸命 問題 に 取り組んでおられたので、

  自分勝手 に 動くのは まずいな と、思い、
  このまま おとなしく 30分すぎるの を 待とう と、考えて、

  残した1問について 考えて 時間を過ごそう と、思い、
  問題文 を 読んだら、

  最初 は、
  回答 が 見えなかったのに、

  今度 は、
  回答 が 解けているので、吃驚しました

  と、同時に、
  あと30分あれば、答案 を 書けるだろう と、考えて、
  必死で 回答に取り組みました。

  時間ギリギリ で、回答作業 が 終了しましたので、
  見直しをする時間 は、なかったのですが、

  今までの経験から、すとん と、回答できているので、
  見直しをしないでも、
  正答であることは、間違えなし と、考えています。

  藤井7冠が、
  1分将棋に追い込まれても、平気 で さし続けられる のは、

  私 が、
  問題文 を 読んで、回答 が 見えてくるのと、
  同じようなものでは?と、推測しています。

  ですから、
  藤井7冠 が、通常で あれば、
  
  その局面、その局面で、
  正解 が 考えずとも 見えてくるのに、

  私が 受験の際 に、
  最初、問題文 を 読んで
  回答 が 見えなかった ようなこと が、

  局面によっては 生じるのだろう
  と、思います。
  
  ダナン での 対局の際 に、
  藤井7冠 が、
  90%の勝勢と示されているのに、

  その局面 を
  わざわざ 崩して、

  50対50 に 戻されたのは、

  通常だと 見えてくる勝利への道筋 が、
  見えなかったので、

  攻撃 を やり直された のでしょう。

  しかし、
  あの局面における 藤井7冠 の 勝利への道筋 は、

  トッププロ にとり、
  そんなに 難しいもの ではなかったようで、

  対局者 を はじめ として、
  対局の解説者の先生も、

  この手 を 指せば、
  この将棋 は、藤井7冠の勝
  と、将棋盤で 示して おられたのですが、

  藤井7冠 は、
  その手 が 見えておらず、

  終局後 の 検討 で 対局者から示されて、
  がっかりして おられるのを 見て、

  本当に 見えておられなかったのだな、
  と、得心した次第です。

  だとすると、
  藤井7冠が、
  もっと強くなりたい というのは、

  AI越えの手を発見するのではなく、

  いつ いかなる局面 でも、
  正着 を 見えるようになりたい

  ということ では ないでしょうか?

  大学受験においては、
  問題を見て 80%の問題の回答 が
  見えてくれば、大成功ですが、

  藤井7冠は、
  80%以上 の 勝率 を 挙げておられるので、

  100% 常に 正着 を 見えるようになりたい
  というのが、

  藤井7冠が、
  もっと 強くなりたい との願望 の 中身 では ないだろうか
  と、いう気 が しています。

   



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2023年1月 6日 (金)

大幅金融緩和を 日銀が固執する理由(推定)

日銀総裁の任期の末期が近づいてきましたが、
最後の最後まで大幅金融緩和を継続する と、

はたから見ると

なんで 金融緩和にしがみついているのだろうか?
何故だろう? と、

不思議に 感じられるの方が
私だけではないのでは?と、感じられます。

大幅金融緩和を開始する際に、
ハイパーインフレを危惧する声に対して、

インフレターゲット論を主張して
「今回の金融緩和は、
 安全装置が付いていますので安心してください。」

即ち、
「デフレ状況より脱出するため、
 2%のインフレ率を達成するための措置です。

 今回の金融大幅緩和の上限は、2%のインフレ率であり、
 2%に近づけば、
 出口戦略を発動して、大幅金融緩和を終了させます。」

と、世間一般で言われていましたので、
そういうことなのだろうと信じていました。 

ところが、
日銀総裁に就任されてから10年たって
ウクライナ戦争や地球温暖化対策 による エネルギーコストの 大幅上昇
および
米国の金利引き上げによる円安により
インフレ状況が実現すると、

先ほどのお話ししたように、
世間一般で言われていたインフレ・ターゲット論とは真逆の、
絶対に 金融大幅緩和を継続する と、

おっしゃることが 激変しておられるのです。

東大の数学科出身の異色大蔵官僚だった
現在経済学の教授をされておられる方も、

2%の達成したので 出口戦略を発動すべきでは
との マスコミの問い に 対して

インフレ・ターゲット論など存在しなかったごとく

「2%のインフレ と なったからといって、
 出口戦略する必要はない。

 価格が上昇しているのは、食料品とエネルギーだけなので
 それ以外は安定しているから、インフレではない。」

と、吃驚するような発言をされておられます。

この方は、
トヨタ自工さんを先頭として
海外立地 可能な企業が 日本より脱出して

日本の需要 が 増加すれば、
海外の日本企業が供給することにより
日本国内で デフレ状況 が 継続したことに

気がつかないのか

あるいは、

気がついていておられても、
自分の目先の立場を優先して
知らんふりして 嘘をついておられるのです

私は、
2%のインフレ率が目標、ゴールだと思っていましたので、
当初のご説明通りに

インフレ率が 2%に近づけば、
出口戦略を発動して金融の大幅緩和は終了するのだろう

と、想像していました。

上記の教授が学生の頃は、

数学科で学ぶには、
東大の理1に入学した1000人の学生の中で

進学希望者 の 最低点 が、
 天文学科、物理学科 に次ぐ
最上位に近い 優秀な成績 で なければ
進学できなかっただろう と、思われますし、

現在の日銀総裁も、
東大法学部出身で、公務員上級試験では、
事務次官当確といわれる素晴らしい成績 で
大蔵省 に 入省された大秀才の方 のようですので、

金融緩和 を 継続する との方針 は、

10年前のインフレ・ターゲット論
を 失念したわけではなく

財務省の当初からの(10年前からの)方針
だったのだろう と、推察しています。

(直截に 申し上げると
 インフレターゲット論 を 標榜して、

 国民 を だましたのだろう
 (結果として だましたのだろう)
 と、言われてもしょうがないのでは?
 と、思います。)


そこで、疑問となるのは、
日本で 最高の頭脳集団 である 大蔵省(財務省)の皆さんが、
国民をだますような、金融緩和の継続

即ち
国債の無制限発行 に

固執される理由は何故か?

について、疑問が生じますので、

今回は、
この点についての 私の推測 を お話しして
皆様のご参考に 供したい と、思います。



     ***********


1万円札の製造原価は、ただ みたいなもの だ
と、聞いたことがありますが、

具体的にいくらなのか について
想像も つきませんでした。

そこで、
銀行に就職した友人に問い合わせたところ

現役の頃
20円ぐらいというのが 常識だった との返事 を 聞き
吃驚しました。

考えてみたら、
1万円札は、天文学的な枚数 を 刷るでしょうから、

製造原価は、
ほとんど紙代に収斂するのかもしれませんので

20円というのも
1万円札の製造原価のレベル としては 本当(妥当)だろう
という気が します。


ということは、

20円で製造したものを、国家権力を発揮して、
10,000円の 価値(500倍の価値)を
強制的に通用させているのです。

これは、驚くことに、

1万円札を製造すると
約500倍 の 価値

即ち
9,980円 の 価値 を
上乗せしていることとなります。


私が、現役の頃、
日本 の 製造業の利益 は 3~4%ぐらい
と、いわれていました。

ところが、1万円札は、
99.8%の利益を生み出す製品であり、

まるで おとぎ話に出てくるようなことが、
現実にあったのです。

この利益は、
だれが、享受しているのでしょうか?

衆目一致するのは、日本政府でしょう。
具体的には、
予算を運営している大蔵省(財務省)の官僚の皆さん
ではないでしょうか。

更には、
政府に群がって、利益を引き出している
政治家の皆さん では ないでしょうか?


そういえば、
コロナが流行して以来、

緊急(非常)事態 に 対処するために
日本政府は、
お金をばらまいているような気がします。

また、最近では、
国際会議で、外国に対して
何兆円単位の援助 を 提供する約束を されておられます。

財源が どうなっているのだろう と、心配になられる方 は、
私だけではないでしょう。

これが できるのも、
20億円のコストをかければ
1兆円の価値を生み出すことができるからこそ可能なのでしょう。

そういえば、
赤字国債が発行した時、大蔵省出身の故宮沢首相が

「前回、失敗して、ハイパーインフレをもたらしましたが、
 今回は、前車の轍を踏むことを回避する知恵が、
 我々が持っているでしょうか?」
との、謎めいた趣旨の発言 を
されておられたことが 思い出されます。

国債発行、
即ち 1万円札の乱発は、

一度味わう と、やめられなくなる 麻薬みたいなものだろう
と、推察しています。

財務省出身 の 現在の日銀総裁 も、
コロナ の 流行下、
首相などの 各方面よりの 旺盛な資金需要の要請 に 対処するために
この麻薬のような、国債発行に
手を染めざるを得なかったのでは ないでしょうか。

そして、現時点では、
政府に群がる政治家 を はじめとする 多くの人々 の
旺盛な資金需要にこたえるために

インフレターゲットを設定して始めた 国債発行(大幅金融緩和)を
終了させようにも 出来なくなっているのでは?
と、推察しています。

最近 の 大きな話題 として、

国防費 を 倍増するため
5兆円の財源 を どうやって捻出するのか について
自民党と政府の間の 議論がありました。

自民党は、
5兆円の国債発行で賄うべき
と、主張したのに対して、

岸田首相、財務省 は、
増税で 対処する方針でした。

これを、
皮肉な見方をすると、

大蔵省(財務省)が、自由に使えるお金を、
5兆円分 減らして 国防費 に 供出しろ(譲れ)
と、自民党 が 要求しているののでは?

と、言い換えることができるような 気がします。

自民党の案 は、
目先 実質 10億円で 国防費の増額 と 賄おう
と、主張しているのに 対して、

予算に占める 国債発行費の比率 の増加に、
頭を痛めている大蔵省(財務省)が、

猛烈に反対していることが、真相では?
という気 がしています。


大幅金融緩和による国債の無制限発行の傾向は、
日銀総裁が 交代しても 変化しないでしょう。

新円切り替えの荒療治により終息させた
戦前の戦時国債発行による国家財政の破綻 と、異なり

経済のグローバル化した現在では、
現在の政府、日銀によるが 金融大幅緩和あを継続して 円をばらまけば、
海外の日本企業を通じて 全世界に拡散するでしょうから、

戦前とは状況が異なり
インフレに対する対応力は強力であり、
短期間では影響が表れないとは思います。

しかしながら、
長期間の全世界の経済を展望すると
世界的なハイパーインフレにより

日本経済のみならず 世界経済 が、
何十年後に 破綻する契機となるのでは?
との危惧を 持っています。

それまでの間に 全てを振り出しに戻す
世界大戦規模の戦争が生じる前 に

日本政府をはじめとする為政者の知恵により
未然に解決することを、祈っています。

更に、
20世紀末に大転換した歴史に対応した
従来型の秀才ではない
転換後の歴史を正確に解析し、歴史の行く末をリードする
抜本的な新たな経済学 を構築する天才

が、現れることを 切望しています。

(注)国民国家の時代には、
   マルクス と
   ケインズをはじめとする近代経済学 が
   その役割を 果たしていましたが、

   地域共同体への道を歩み始めた現在における
   時代を正確に解析し、行く末を指し示す
   時代の要求を 満足させる 経済学を構築できる
   大天才の出現 が 必要であり、心から 願っています。


                   以 上





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2023年1月 3日 (火)

失われた30年で 日本は貧乏国家となった というのは、本当だろうか?

皆様
明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとり良い年でありますように、心から願っております。

年の初めに、従来から疑問に思っていることを
お話をさせていただくことになるかと思いますので、
ご不快と感じられる方がおられましたら
最初に お詫び申し上げます。


世間一般では、
日本経済はこの30年間 GDPも増加せず、給料も据え置きで
所得も向上せず、諸外国が成長しているのに反して
我が国は、全く成長していない。

1990年代初頭には、Japan as No1 と言われたのに

気が付いてみたら、
我が国 は、

この失われた30.年間の間に、諸外国に追い抜かれて、
先進国の中でも、貧しい国に転落し、

あの韓国にも追い越される状況である。
との、主張や論説がよく聞かれます。

私は、
この考え方にいつも首をかしげています。

というのは、
日頃質素に生活している人でも、
大変な金額の銀行預金を持っている人を
貧乏人というでしょうか。

逆に、
大金持ち、少なくとも 金持ち と
みなされるのではないでしょうか。

日本は、
世界一の債権国だといわれています。

言い換えると

デフレ状況下 質素に 生活していても、
銀行に 人がうらやむほどの預金を持っている人

というべき国ではないでしょうか。

だとすると、
日本は貧しい国どころか、世界でも有数の金持ちの国
ではないでしょうか。

でも、
給料は増加していないし、GDPも横ばいで、
諸外国に、GDPが 追い抜かれている状況は 事実です。

政府は、
デフレを解消して、GDPを増加させようとして、
日銀に大幅金融緩和をこの10年間にわたって実施してきましたが、
意図した効果が表れず、

最近に至って
ウクライナ戦争をきっかけとした エネルギー価格の高騰により
漸く 政府の意図するようなインフレ状況が現れているのが、
現在ではないでしょうか。

今まで我慢してきた企業が、
政府の奨励に従って 値上げを どんどん開始して

ハイパーインフレになるのでは?
という感じも しないではない状況
と、なっています。

しかも、政府は、
生活保護の給付は据え置くと発表した裏では

厚生年金の支給額を
大幅に減額する裏切り行為を行っているのです。

物価の変動により、
厚生年金の支給額を調節するとの公約を
平然と 破っているのです。


私には、
日本は、世間で言われるような貧乏国ではなく、
蓄積された多額の富を持つ 金持ち国 という感じがして、

マスコミは、
自虐史観に基づくのでは?と思えるような
日本を貶めることを 何故 広めているのだろうか?
と、訝しく感じています。

日常生活でも、
子供の頃我が家に欲しいなと願っていた、
テレビや冷蔵庫をはじめとした家電製品はどこの家庭でも
普及しているのではないでしょうか。

最近 You Tube で
中国の農村より 日本は貧しい国だと聞いて 来日した中国人が、
日本の農家を訪問して、

自家用車をはじめとして、エアコン、皿洗い器 など
中国の農家では、
まだ高根の花で、一般には普及していない家電製品などを

貧しいと思って訪れた 日本の農家 が
平気に 普通に使っているのを知って、吃驚した

との動画を拝見しました。

また、
レインボーブリッジから見られる都市風景は、
マスコミが大好きな 中国が誇る 高層ビル群 と
同じような立派な景観であり、

決して 貧乏国の都市景観とは 思えません。

今回は、
GDPは、成長しないにもかかわらず、
物価が安定し、富を蓄積された

ある意味
幸福な30年 を 日本過ごすことができた原因
に ついての 私の謎解き(仮説)

を ご披露させていただき、
皆様の何かのご参考になれば と、願っています。




      **********




最近の30年間の日本は、
供給力が、需要を大幅に上まっていましたので、

物価も 上がらず、GDPも 横ばいで、デフレ気味に推移してきたのだ
と、思います。

1990年ころの日本を思い返すと、
国内の需要に対して、供給力が見合っていて、
供給力を増加させる余地がありませんでした。

更に、
物価の上昇見合いで、給与 を 上げたくとも、
生産拡大により増収、増益 が 見込まれない以上、
国際競争力 を 低下させる 給与水準の上昇は、
不可能なことでした。

当時、経済面で話題になったことは、
経済のグローバル化、メガコンペティションでした。

この単語は、
実は、地域共同体から世界連邦への歩みを始める
500年にわたる国民国家の歴史が終焉して
歴史が大きな転換点を迎えていたことの
経済面での反映だった と 私は認識しています。

歴史の転換は、
技術の進歩により

政治、経済単位が、
従来の国民国家の単位より収まらなくなり
拡大せざるを得なかったことにより生じたのでした。

ですから、
歴史をリードしてきた ヨーロッパでは、
EUが発足し、ユーロが作られたのです。

しかしながら、
歴史の転換という現象は、
鉦や太鼓で告知されるものではないのです。

当時、歴史の転換に気が付いた人は、
私みたいな変人を除いて、だれもいませんでした。

例えば、
当時のヨーロッパ中世史の第一人者であられた
木村尚三郎 東大教授 は、

1990年代の ある講演会で、
次のような趣旨を述べられたのを 聴講して
がっかりした記憶があります。

「現在のヨーロッパの人々は、先が見えない世の中で、
 お互いに触れ合いながら過ごしている。

 例外はパリで、
 パリがEUの事実上の首都となるので、
 今後の明るい見通しに基づいて 元気よく暮らしている。」


また、
塩野七生さんは、次のように記述されておられます

「高坂さんは、現代の分析に何よりも強い関心を持つ人だった。
 それで、私たちの間で交わされる話も、
 古代と現代の間を苦も無く往復するのだった。

 我々二人とも、20世紀末の時点で
 500年続いた西欧文明は崩壊するのではないか といいう
 不安を共有していた。」

 出所 塩野七生著「想いの軌跡」新潮社刊 220㌻
    2012年12月20日発行

(注)高坂さん
   高坂正堯 こうさかまさたか
   生没年 1934年~1996年 享年 62才
   京大教授、国際政治学者

塩野さんと高坂さんの お二人は、
流石に 500年 続いた ヨーロッパの国民国家の歴史が
終焉を迎えていることを、正確に認識されておられますが、

惜しむらくは、
従来から存在する 没落論 に 目がいかれて、

技術の発展により 政治や経済の 管理単位 が、
従来の国民国家単位 では 収まらなくなったために

政治単位、経済単位が 一回り大きな 地域共同体
に 向けての歩みを始めて、歴史が 転換し始めた、

との認識 が 欠落されておられたのがが、残念です。

塩野さんが出版された本は 2012年発行 ですので

高坂さんと議論されてから 10年以上たっても
気が付かれて おられないことに 失望しています。

1990年代の 産業界は、
国内の需要が飽和状態となり、

これ以上 新たな需要 を 創出することが
不可能な状態 に 悩んでいました。

戦後 焼け野原から 再出発した産業界は、
旺盛な需要を満たすために、拡大を目指してきたのですが、

1990年代に至って、
国内需要に対応する十分な生産力を備えるに至り

これ以上増産したとしても 国内では需要がないため
できた製品をどぶに捨てる状況に陥っていたのです。

何の対策も打たなければ、じり貧を避けられず、
増産しても 需要がないため期待した利益が得られず、
更には、
人件費をゼロにしても、プラザ合意による 急激な円高により
国内での生産コストが、販売課価格を上回る状況となり
国際競争力を維持できなくなり
抜本的な対策を迫られていたのです。

要するに、

経済面でも、
経済単位が、従来の国民国家(日本国内)では 収まらなくなり、
経済単位の拡大の必要性に迫られていたのです。

そこで、
海外に工場を移転できる産業は、
日本での さらなる新たな立地 をあきらめて、
新天地を求めて、海外進出をしたのです。

良質な労働力を得ることのできる国で、
政治状況やエネルギーが安定していて
国際競争力を備えた製品を生産できる国を求めて
海外展開できる各企業は、新天地を求めたのでした。

成功を収めた企業の代表例 が、トヨタ自動車さんでした。

トヨタ自工さんは、
1990年代
主に 国内で、年間 数百万台生産されておられましたが、

現在では、
全世界で1,000万台を生産する
世界最大の自動車会社 に 成長されておられます。

日本国内で培った技術を、上手に海外移転し、
世界中で、日本製品と同等の自動車 を 提供して

現地の雇用拡大に寄与すると同時に、
世界中の消費者の信頼を獲得されておられるのです。

このように、
海外進出しても、
日本国内で培った技術をさらに発展させる土壌を
国内に 残しておられることが

言い換えると
技術開発のセンターを、国内に残しておられることが、
成功の秘密なのでしょう。

勿論、海外に進出した企業は、日本企業でしたので、
日本国内の需要が、その企業の製品を必要としたら
日本の需要に合わせて、
海外工場で生産した製品を提供したのです。

これにより、

日本のユーザーは、
低価格で 高品質の製品 を 購入できる条件 が そろったのでした。

また
国内に残った企業も、

海外進出した企業に対抗して競争するために、
コストカットに 精を出し、
賃金を上昇させる余裕がありませんでした。

日本国内の物価は安定し、

政府が、
GDPを増加させるために インフレを生じさせようと
大幅な金融緩和をして、紙幣をばらまいても

日本企業の海外工場から
低価格、高品質の製品が供給されるために、

物価が上がらず、
デフレ状況といわれる状況が定着したのでした。

確かに 日本国内の供給が需要を上回っていることが
物価が安定し、デフレ状況といわれる原因ですが、

上回った供給力は、日本国外(海外)に存在して、
必要(需要)に応じて 日本の企業が 持ち込んできたのです。

これが、
(供給力が、海外にあることが)
政府が、インフレにして GDPを増加させようと 国内で いくら対策を講じても
全く 効果 が 現れなかった原因 では ないでしょうか。 


この状況の中で、
マスコミは、
「失われた10年、20年、30年」と宣伝して、

諸外国より いかに日本が遅れているか の 認識 を
定着させてきたのです。


私は、この30年間で
日本経済が それなりに拡大した と、考えています。

日本経済が、拡大しているにもかかわらず、
ありのままの経済の実態が 認識されないのは、

現在の経済学が、
経済単位を国民国家をベースににして 構築しているからだと思います。

例えば、
日本企業であるトヨタ自工さんのケースの場合、

海外での生産及び収益が伸びても、生産活動の経済実態が
日本経済の評価 には 反映されません。

精々、トヨタ自工さんの国内部門が得た 海外からの配当収益や利益が
計上されるだけでしょう。


これは、

海外に進出した日本企業全体の活動を
正確に評価していることにならないのでは?
言い換えると、
日本経済を正確に評価したことにならないのでは?

と、考えるのは、間違っているのでしょうか?


賛同される経済専門家がおられましたら、
従来の経済学に変わる 新たな経済学

即ち
グローバル化した経済単位の中で、
正確に日本の状況を反映できる経済学

言い換えると
地域共同体に向けた歴史において
正確に 現状を反映する経済学

を構築してくださるよう
お願い申し上げます。


                   以上


 

 

 








 

 

 

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2022年12月20日 (火)

ウクライナ戦争 は、キューバ危機 の 裏返しでは?

ウクライナ戦争が、長期戦の泥沼の様相を呈してきました。

日本は、アメリカ の 同盟国 であり、
西側諸国の一員として、ウクライナを支持して 応援していますが、


歴史を見る目から見て どうなのか について
気になり、開戦以来考えてきました。

今回は、日本の立場から離れて、
歴史的視座から ウクライナ戦争を評価するための私が考える論点について
お話しさせていただきたいと思います。

本論に 入る前に 申し上げておきたいことは、

今回のブログが、
ロシアのプーチン大統領を擁護するものではないこと
を ご理解ください。

プーチン大統領 は、
今回の戦争 を 開始した 張本人であり、
その責任 を 免れることは あるはずがありません。

この意味から、
プーチン大統領は、歴史上何人も登場した 
悪人の系列に属する 政治家 でしょう。

ですから、
ウクライナ戦争 は、
ワル(悪、悪人)が 始めた戦争 である というのが、
私の評価の出発点です。

 

     **********

 

 

今回のウクライナ戦争を考えるとき、
キューバ危機と何が違うのかということが、頭をよぎります。

キューバ危機は、

ソ連のフルシチョフ首相が、
キューバ に ミサイル基地 を 建設して 核兵器 を 持ち込もうとしたときに

アメリカのケネディー大統領が、

1.アメリカの裏庭である キューバ に
  核兵器 を ソ連 が 持ち込むことは許さない

2.ソ連が 現在キューバに向かっている ミサイルや核兵器の運搬船を
  即刻 ソ連に引き返すように要求する・

3.もし、ソ連が、キューバに向かっている船を引き換えさせなければ
  アメリカは、実力で、ソ連のキューバに向かっている船を阻止する。

4.ソ連戦を阻止するにあたっては、ソ連との核戦争も辞さない。

このニュースに接して、

ソ連が引かなければ 核戦争になり、
世界が 終末 を 迎えることになるのでは?

と、大変なことがこれから起こるかもしれないなと感じたのでした。


今回、プーチン大統領の主張の一つに、
国境を接するウクライナ に、NATO が 核兵器を持ち込んで
ロシア を 脅かそうとしているので
戦争もいとわないで 断固として 阻止する。

戦争になれば、核兵器の使用もいとわない。
と主張しています。

これは、
ケネディー大統領の主張と全く同じ主張ではないでしょうか?

キューバ危機の際に、
ケネディ大統領は、こぶしを振り上げて、
核戦争も辞さないと 後に引けない態度に出ましたが、

ソ連が、
アメリカの要求をのんだことにより、こぶしを下すことが出ました。

今回のプーチン大統領も ケネディ大統領と同じように
核戦争も辞さないと こぶしを振り上げたところまでは同じなのですが、

キューバ危機のような態度を
バイデン大統領のアメリカが取らずに、

逆に 日本から見ていると
プーチン大統領に戦争や核戦争をけしかけているのでは?
と思える態度を取ったことにより

プーチン大統領は振り上げたこぶしを下すことができなくなり、
戦争に突入してしまったのでは と 感じられます。

要するに、
キューバ危機の時は、
キューバ危機を引き起こした張本人であるソ連のフルシチョフ首相が、

ケネディ大統領の逆鱗に触れて、
しっぽを巻いて キューバへの船をソ連に引き返させたので
戦争にならずに、危機で終わったのですが

今回は、こぶしを振り上げたプーチン大統領を

戦争させようと
アメリカ が あおったために 戦争が勃発した
との見方も ありうるのでは?

との考え方も 成立し得るのでは
と、感じられます

このような違いが生じた一つの要因は、

フルシチョフ首相が、
自分の判断ミス(軽く考えて)で
戦争の瀬戸際の政治情勢をもたらしたのに反して、

今回のバイデン大統領は、
冷戦終了以降 の アメリカが主導する NATO の 東方拡大の政策により
生じた結果処理を、担当するめぐりあわせになっただけであり、

いわば 他人の行った 他人事 の しりぬぐい をさせられたことと
バイデン大統領 を 支援している人々の利害 を 優先した結果、

戦争に誘導したのでは?との推測 も
成り立つような気がしています

ウクライナ国民の命や、
核戦争になれば 世界中の人々の生命に影響する戦争である
との認識に至らず

アメリカの大統領の資質もない 三流の政治屋であることの
馬脚をあらわてしたのでは?

という感じがしないでもありません。


これは、戦争勃発前 に

戦争になると、
ソ連からドイツへのガス用海底パイプラインが
使用できなくなる(爆破する?)
と、発言をし、

国務省の高官も 同趣旨の発言をしたと報道されていることからも、
推測されるのでは?と感じられます。

これは、
見方であるドイツ国民の生活や 場合によっては生命も
無視すると 表明しているのではないでしょうか?

(注)アメリカが パイプラインを破壊した
   といっているのではありません。

   バイデン大統領が、
   戦争になれば パイプラインも破壊される
   との認識を持っていて

   政治決断する際に その影響を無視していたこと
   (言い換えると、
    本気になって戦争を回避しようとしなかったこと)
   が、問題では?
   と、疑問を呈しているのです。 

現時点で、ウクライナ戦争は、
アメリカを先頭とするNATOとロシアの戦争の様相を
呈しているのではないでしょうか。

戦況は、
ロシア側が不利のような報道されていますが、
アメリカの武器庫の在庫も払底し始めている
との報道もありますので、

お互いに とことん戦った結果、どのような結末になるのか、
結果を見なければならないと思われます。

ウクライナという日本から遠い外国で行われていることについて
一つ一つの出来事を 詳細に知ることは不可能であり、

戦争が終了して、歴史となった時点で
歴史の法廷において 徐々に 真実 が 昭名になってくるもの
と、思います。


プーチン大統領が 悪(ワル)であることは、
ほぼ間違いがないことともいますが、

ワルの相方が、
無条件で善だとは限らないことを承知すべきでしょう。

今回のウクライナ戦争は、

ワルと善 の戦いなのか、

それとも
ワル と ワルの 戦いなのか、

はたまた、
ワルと極ワルとの戦いなのか

歴史の法廷 において 明らかになるまで
生きていたい と 願っています。


 

 

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2022年10月30日 (日)

歴史における現在 再々論

20年近く前に、ホームページに、
ブッシュのイラク戦争(「歴史における現在」)との拙文を掲載しました。

ブッシュのイラク戦争(「歴史における現在」再論)

そこでは、
1.1990年頃
  約500年間にわたる「国民国家の歴史」が終了し、
  歴史 が、
  「地域共同体」を経て「世界連邦」に 新たな歩みを始めたのが現在である。

2.今後の歴史の障害要因は、
  「民族問題」と「強盗国家」であろう

3.ブッシュ(ジュニア)大統領が、イラク戦争を始めたので、
  「民族問題」と「強盗国家」に加えて

  「覇権国家(アメリカ)」が、
  歴史の阻害要因として浮かび上がってきたので追加する

  と、記述させていただきました。


その後、時間の経過とともに、
「覇権国家」の歴史への阻害要因の具体的な内容についての認識
が、深まってきましたので、

今回は、
この点についてお話しさせていただきます。



          **********



ブッシュ大統領(ジュニア)在任中 に
ネオコン が、一躍有名になりました。


ネオコンのイデオローグ  フクヤマ氏の
「歴史の終わり」(上、下 三笠書房)を、
一言で要約すると、

「リベラルな民主主義の実現により、歴史が終わる」
「歴史を終わらせるのが、我られの責務である」
と、いうものです。

フクヤマ氏の歴史に対する見方は、
当時 冷戦終了後のアメリカの覇権実現した宣言と
感じられましたが、

すぐに、少し首を傾げ始めました。

というのは、
歴史というものは、 人類の活動の集積に対して
歴史を研究する 歴史家は、
それぞれの立場から分析し、
その見解(仮説)を 表明するのが 歴史学なのです。

原水爆戦争により 人類が滅亡しない限り、
人間の活動が続くことから 
歴史の終わり というものは ないのです。

歴史が終了するとの考え方ですぐ思いつくのは
ヘーゲルの歴史哲学です。
ですから、欧米の歴史家は、ヘーゲルに影響されて、
歴史が 何かを達成したらそこで終了する
との考え方を 持たれる方が、おられます。

例えば、
20世紀最高の歴史家 と 私 が、評価する
エ・H・カーさん も その一人です。

また、逆に
ヘーゲルに反対する ランケ みたいな歴史家 も おられます。

ヘーゲルは、
「自由の実現により 歴史が終了する」と 主張しました。
この考え方を受け継いで 人類に大きな影響を及ぼしたのが、
マルクスです。

ヘーゲルの哲学の承継者が、
左派では、ヘーゲル、
右派では、ネオコン(フクヤマ氏「歴史の終わり」)
と、言われている
と、どこかで読んだ覚えがあります。

(注)ネットでは、
   ネオコン(フクヤマ氏)は。トロキストの系譜を受け継ぐ人物
   と、解説する見方を述べている方もおられました。

ブッシュ大統領(ジュニア)の任期終了後、時間の経過とともに、
アメリカを支配しているのは、ディープステートである
との 見解が 主流を占めてきて、

現時点、アメリカでは、
トランプさん以外の 政財界、官界、司法、軍など
すべての支配層全域で、ディープステートが、 リード、支配している
との見方が、大勢を占めているような気がします。

率直に言い換えると、
ディープステート が、アメリカ を 乗っ取った状況である
と、いっても 過言ではない状況 では?
との感じを 持っています。

しかも、
ネオコンとディープステートが、同一のものである
との言われるようになったような気がします。

現在のバイデン政権は、左派がリードしていて、
ブッシュ大統領(ジュニア)などの共和党とは、
異なるとの見方もあると思いますが、

共和党(ブッシュ大統領(ジュニア)を含めて ライノといわれる人々)は、
民主党と共に 愛国者である トランプさんに 対峙していますが、


彼らは、
ディープステートの一員であると考えるべきでは?
と、一般に考えられています。


ヘーゲルの歴史哲学は、
どこから由来しているのでしょうか?

私は、
キリスト教の黙示録から由来しているのではと考えています。
詳しくは、下記のブログをご覧ください。

ヘーゲル「歴史哲学」における進歩史観やマルクスの史観は、キリスト教終末論のパクリでは?


キリスト教は、
「繰り返しの歴史」に属する宗教ですので、

「積み重ねの歴史」が 500年かけて 終了させた 国民国家の歴史とは
全く異なる歴史に基づいているものなのです。

私は、「積み重ねの歴史」が、
1571年 レパントの海戦以降 「繰り返しの歴史」を 実力で勝利して
二つの歴史の勝敗は、当の昔に決着していると考えていました。

「繰り返しの歴史」が、
「積み重ねの歴史」に対抗できないのは、

「積み重ねの歴史」は、
工夫を重ねて 技術 を 独自に 進化させることが できる のに 反して

「繰り返しの歴史」では、
工夫を重ねて 技術を 独自 に 進化すること が できず、
精々 「積み重ねの歴史」の成果物を 模倣して
それらしいものを製作するしかできないからです・

例えば、
中共が、
軍事予算を年々増加して 軍事大国になってきて脅威である
と、一般に流布されていますが、

最近、タイと中共が 空軍同士の演習をしたところ
タイに敗北認定を受けたと報道されていました。

タイも、「繰り返しの歴史」の国であり、
戦闘機をヨーロッパより購入したとのことですが、

タイが、
ヨーロッパより購入した 中共の戦闘機より旧世代の機体にもかかわらず、

中共が、
最新鋭と称する戦闘機 に 勝利判定を獲得したのです。

中共は、
ロシアから技術導入し、
アメリカよりハッキングなどで 技術を盗用して
最新鋭と称する それらしい戦闘機 を 製造したのでしょうが、

自らが、開発した技術に拠らず、他人の戦闘機を 見よう見まねで制作した機体は、
やはり 何らかの欠陥 または、本物には及ばない何か が あったのでしょう。

このように
「繰り返しの歴史史」は、
「積み重ねの歴史」に競争して対抗することは不可能であると考えていたのですが、

ここにきて、
「繰り返しの歴史」に属するディープステートが力をつけてきて、
アメリカを支配するようになった現実を勘案すると、

一言で申し上げると、
「積み重ねの歴史」に対して
200年来「積み重ねの歴史」に同居してきた
「繰り返しの歴史」に属する人々が、

「積み重ねの歴史」に対して 復讐 を開始したのだな、
(「積み重ねの歴史」を 乗っ取って 自らの天下を入手しようと
 し始めたのでは?)
と、感じられます

ですから、
今後 数十年間 は、「積み重ねの歴史」は、
「繰り返しの歴史」からの復讐である ディープステートの克服 に
精力 を 費やされるのだろう

と、考えるようになりました。

従って、
現時点における「歴史の現在」について ご説明させていただくとすると、

1.人類の歴史は、
  国民国家の歴史から 地域共同体を経て、世界連邦への歩みを
  着実に進めるであろうけど

  国民国家の歴史が、
  成立まで 1200年から1400年代後半までかかり、

  その後、500年間継続したことを考えると、
  この歩みは、数百年単位の経過を必要とするであろう。

2.当面 歴史の表面に現れるのは、
  国民国家の愛国者が、
  来るべき地域共同体において 自分の国が しかるべき地位を
  確保しようとして

  一見歴史を逆行するような
  自分の国を強化し、国際社会において 優越的な地位を確保しようとする
  愛国政治家が現れるであろう。

  この意味で、
  トランプさんのMAGA運動や、
  フランスのルペンさんのような政治家が、
  上記に属するような政治家、人物であり、

  今後も、このような人々が、 何人も 現れる と、思われます。

3.2.と共に 表面化するのは、

  「積み重ねの歴史」の中に存在する「繰り返しの歴史」に属する人々の
  「積み重ねの歴史」に対する復讐 だろうと考えます。

  「積み重ねの歴史」の中に存在する「繰り返しの歴史」の人々とは、
  ローマ以来 欧米人と一緒に暮らしてきた 「繰り返しの歴史」に属する人々です。

  具体的なこうほとしては、
  東欧の人々、ユダヤ人 が 思いつきます。

  フランスやイングランドにも、
  「繰り返しの歴史」に属する人々が 存在すると思いますが、

  500年にわたる「国民国家」の歴史の中で、
  「積み重ねの歴史」のるつぼの中で 同化されたと想像しています。

  私が、東欧の人々とユダヤ人だろうと思ったのは、
  ヨーロッパは、人種差別の激しい地域だからです。

  これまでの歴史で、屈辱的な経験をしてきた人々が、
  今までのうっ憤を晴らそうと 行動し始めることは
  理解できます。
  
  ヨーロッパが 差別社会である 例としては、

  1.ジョコビッチが、
    ご自身のの健康上の理由から コロナワクチンを接種していなかったので

    全豪オープンに招待されたのにもかかわらず、入国 を 拒否されました。

    これは、
    私には、ヨーロッパ人の人種差別の表れの一端 が、
    垣間見られたような気がします。

  2.また、F1のセナが、
    人種差別 で いい加減 我慢がならなかったところに
    ホンダが、才能を認めて 差別なく一緒に仕事をして
    チャンピオンになりました

このように、
ヨーロッパやアメリカでは、
1級国民と2級国民の間に 格別とした扱いの差があるのです。

突然 このようなことをお読みになって
びっくりされている方もおられるかと思いますが、

例えば、
WASP(白人、アングロ・サクソン、プロテスタント) が
アメリカの最上級国民だということを思い起こしていただければ
ご理解いただけるのでは、という気がしています。

ディープステートを 裏で動かしている人々
言い換えると
「積み重ねの歴史」に対する「繰り返しの歴史」の復讐 を
裏で指令している人々 について、
現在明確に特定されていませんが、

「積み重ねの歴史」の歴史と共に歩んできた
ヨーロッパの「繰り返しの歴史」に属する人々という観点から
推定すると、

先ほど述べたように、
長い間差別されてきた 東欧の人々とユダヤ人が 浮かんできます。

私は、
ユダヤ人の可能性が高いのでは?という気がしています。

理由は、
1.「積み重ねの歴史」に貢献して 名を遺した人々が 多数存在すること
2.ロスチャイルド、モルガン、ロックフェラー など
  豊富な資金を有する人々が 存在すること
3.キッシンジャーさんなど、
  現在アメリカで影響力を保持するユダヤ人が何人もおられること

ユダヤ人は、
個人として「積み重ねの歴史」において多大な貢献をしてきましたが、
あくまで個人の才能によるものであり、

民族としてのユダヤ人が、
「積み重ねの歴史」に貢献することはありませんでした。

ユダヤ人 は、
従来から、政治の裏側で、影響力を行使していたのだろうと思いますが、

2020年のアメリカ大統領選挙で、2016年のヒラリー候補に続いて
バイデン候補も トランプ大統領に敗北しそうな状況に直面して
従来裏方だった人々が  表面に登場するようになりました。

しかも、
登場の仕方が、非常に暴力的で、アウトローの行状であり、
バイデン政権が 登場してからのこの2年間は、
アメリカを貶め、破壊しようとしているような政策が表面化して、
今まで 存在すら不確かだったディープステートの存在が
露になってきたのです。

動画では、
グローバリストは、
自分の利益のためには、何でもすると非難する方がおられますが、

私には、
バイデン大統領をはじめとする ディープステート や
EUの政策を見ていると

彼らは、

19世紀の帝国主義者の後継者であり、
「積み重ねの歴史」の経過するにつれて 実現するであろう
地域共同体を担う人々とは、本質を異にする人々

即ち
「繰り返しの歴史」に属する人々であろう
という気が、しています。

広義 と 狭義 の 2つのグローバル化 について


いずれにせよ、バイデン政権の登場により、
今まで後ろに隠れていて、存在が不確かだったディープステートが
白日の下にさらされつことになったのです。

現時点では、依然として
ディープステートを支配している人の正体が不詳ですが、

ディープステートの存在とその行動が 露になった点で
バイデン政権の貢献が大きかったというべきでしょう。

バイデン大統領は、不思議な性格を持つ人物です。
普通 犯罪行為を行った人間は、 それを隠すものですが、
バイデン大統領は、それを自慢されるのです。

例えば、
2020年の大統領選挙の際に
今までにない犯罪組織を作り上げた と発言されておられると
ネットで報道されました。

また、
副大統領時代、ウクライナに赴いて、
アメリカの援助が欲しければ、検事総長を首にしろと脅して
実現させたと自慢する動画がありました。

民主党が、トランプさんを
ウクライナに内政干渉したと攻撃しているのに

自らが 内政干渉したと自慢するのは、
私の理解 を 越えています。

更には、
最近 バルト海のロシアからドイツへの海底パイプライン が
破壊されましたが、

ロシアがウクライナに侵攻する前に、
もしロシアが戦争を始めたら、海底パイプラインが機能しなくなる
と、爆破の予告ともとれる発言をした と、報道されています。

このように、
日本で一般に報道されているのとは異なる発言をされておられることを踏まえて、
歴史の推移を見るべきだと考えています。


以上、
ブッシュ大統領(ジュニア)時代に感じた 覇権国 アメリカの 危険性について
時間の経過とともに 私なりに理解したことをお話しさせていただきました。

歴史認識について 少しでも参考になれば 幸いです。


ご参考までに、「積み重ねの歴史」と「繰り返しの歴史」について
過去にアップロードしたいくつかの文章を リンクさせていただきます・

私の歴史の見方に対して ご興味がおありの方は、ご覧いただければ幸いです。

 

「積み重ねの歴史」と「繰り返しの歴史」

「積み重ねの歴史」で 積み重ねられるもの

「歴史哲学講義 上、下」





  

  

 




 

 

 





 

 

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2022年8月20日 (土)

トランプ大統領のマガ(MAGA)は、時代(歴史の流れ)が 生み出したのでは?

私は、毎日 歴史書を少しずつ読んで過ごしていますが、
つくづく、歴史とは、
鴨長明 が 言うように 流れに 浮かんだ泡 みたいなものだな
と、感じています。

ただ、この歴史の流れとは、
我々が、想像するような 向こう岸が見えるような 小さな川 ではなく

対岸が、はるか遠くにあり、地平線 の 彼方 に あるような 大河なのです。

しかも、
川の中で浮かんでいると、
流れているかどうか 分からないくらい 流れ が、緩やかなのです。

ですから、
川の中で浮かんでいる我々には、
川の流れが 方向を変えたとしても、
そのことが自覚することなく、
従来通り 川が 流れているのだなと 感じるのです。

でも、
流れが変わっった場合、
やはり、周りの風景や流れ自体の様子が
以前とは少し変わってくるので、

ごく少数の敏感な人は
流れの変わったことを、無意識 に 感じて、
行動も従来通りではなくなるのです。

大多数を占める普通の人は、
流れが変わったことを理解できずに

流れが変わったことで生じる現象を、
象を触って、

象とは、こういうものだと 触った一部分を
あたかも全体のように説明している
盲人 の たとえ話 の ようなもの です。

マスコミは、大本営発表の報道に徹して、世の中で 何が生じているか
について、本当のところを報道しませんので、
普通の人は盲人同然の状況に置かれたままなのです、


実は、
私は、30年前に 冷戦が終了しで 少し経ったときに
500年来の国民国家の歴史が終了して、
歴史は、地域共同体から世界連邦への歩みを始めたと
述べたのですが、

理解する人が、私の周囲には一人もおらず、
さみしい思いをしたのでした。

そのときは、
30年もたつと、わかる人が少しは出てくるだろうと
考えて、時間が進むことを見ることにしたのですが、

30年たってみると
当時の私のか考えは、少し遠くを見通しすぎたのかな?
と、感じています。

考えてみると
30年との期間は、
人生にとって とても 長く 重要な期間 では ありますが、

悠久の流れ の 歴史 においては、
一瞬であり、

目立った変化 を 求めるのは、
無理筋だったのです。

というのは、
とりわけ 最近のアメリカで 起きること を 見ていると

相も変わらず、
歴史の流れ が 変わったことに 気 が 付かないで

法律を 無視して  目先 の 私利私欲 や 長年の恨みつらみ の 復讐
に いそしんでいる アウトローが のさばっていて、

例えると、
〇〇一家が、市長 や 保安官、更には、巡回判事をも
武力 や 権力 による 脅迫 で 支配する

西部劇でおなじみの 西部の町 を
見ているているような気がする毎日です。

トランプ大統領は、
その中で、〇〇一家の 目に余る横暴、私利私欲に目を奪われて、
本来の使命を忘れた市長やそのスタッフ に 対して 我慢ができなくなり
一人 で 立ち上がった市民 というべきでしょう。

トランプ大統領は、
無自覚であるもの の 川の流れ が 変わったことを 感じて、

〇〇一家 を 駆逐して、この街を 再び栄光ある街に作り替えよう
と、毎日 市民 に 向かって訴えかけて、
それなりに 多くの市民 の 賛同 を 得たのでした。

従来通り、町 を 脅迫 で 支配し、
更には、
隣町 や その地方 を 武力 による 脅迫 で
支配を広げよう と 考えていた 〇〇一家にとり、

トランプ大統領 は、
目の上で 飛び回る ハエみたいな 迷惑の存在 でした ので、

一度、市長の座より引きずり落したのですが、
その後も、トランプ大統領が活動をやめないので、
市長 や 保安官、更には 巡回判事 まで 動員して
次の市長選挙 に 立候補させないよう に 妨害活動に、いそしんでいた のです。

その際 に、
法律 を 無視して、証拠 を 捏造し、
ないことも あることにして訴えて

あらん限りの手段 を 駆使して
トランプ大統領 を 社会的 に 抹殺しよう と したのです。


トランプ大統領 と ディープステートの争い(死闘)は、

トランプ大統領が 、
「沼の水を抜け」(ワシントン腐敗政治家を排除せよ)

との スローガン を 掲げて
大統領 に 就任してから 始まりました。

では
ディープステートとは、どんな人の集まりなのでしょうか?

私は、
ブッシュ大統領、現在のバイデン大統領、オバマ大統領、クリントン夫妻など の
従来からの民主党や共和党の政治家
(大統領経験者、上下院議員、各州の知事 や 政治家、各州の官僚)

および
ホワイトハウスや各省の官僚
更には
連邦最高裁 判事以下の官僚(裁判官)
という

三権 を 構成する 皆さん 全員

更には、
マスコミ の大半 および 財界のある部分

即ち、言い換えると
アメリカをリードし、支配するエスタブリッシュメントなのです。

彼らは
国全体の利益よりも
自分の私利私欲を追求するために 要職につき

法律 を 無視して
やりたい放題 利権を貪り食っていた と、

トランプ大統領 には、
感じられ、考えられたのでしょう。

ですから、
風車に挑んだドン・キホーテよろしく
単身で これらのエスタブリッシュメント の 人々 に、
戦い を 挑んだのだろうと、推察しています。

トランプ大統領が 挑んだおかげで、

ディープステートの腐敗や 私利私欲の追及ぶり、
法律無視 の やりたい放題の行状が、
暴かれてきた感じがしています。

遠い日本から アメリカを観察している私には、
詳しいことはわかりませんが、

最初、
ディープステートは、
単身で エスタブリッシュメント に 挑んだトランプ大統領 を
簡単に粉砕できる と、思っておられたのでしょう、

ところが、
大統領の任期 が 進むにしたがって、
世論 が、トランプ大統領支持 に 傾いていったので、

2020年の大統領選挙 では、
本腰を入れて

総力 を 結集して トランプ大統領対策 に 乗り出し、
不正選挙や 連邦最高裁長官 更には ペンス副大統領 まで 繰り出して、

トランプ大統領 を ワシントン から 追い出し(追放)に成功したのです。

ワシントンから追い出された(追放された)トランプ大統領は
MAGAをスローガンに、共和党をまとめて
今回の中間選挙で、MAGA運動の支持者を 議会に送り込んで、
議会多数派となり、

来るべき2024年の大統領選挙で
今度こそ
ディープステートをワシントンから追い出そう と、
虎視眈々着々と準備 を 続けています。

この
トランプ大統領とディープステートの戦いの行方について、

私は、
予想 も できないし、
その立場 でも ありませんので
発言 を 控えさせていただきますが、

トランプ大統領のMAGA運動は、
歴史 が もたらした(生み出した)運動では
と 注目していますので、

少しこれについてお話しさせていただきます。




1990年代の初め
私が、
500年来の国民国家の歴史から 地域共同体 その先の世界連邦 に向けての
歴史の歩み が 始まった と 感じたとき、
次の2つの点も考えていました。

1.国民国家の歴史 は、
  13世紀初め フランス で 国民国家の歴史への歩みを始めてから
  百年戦争を経て 15世紀末より始まり、20世紀末に終了した歴史ですが、

  封建社会の中で 国民国家の歴史への歩みを始めてから 300年間
  更に、
  国民国家が始まってから 500年間 との
  合わせて 800年間 も 継続した 長い長い歴史なのです。

  ですから、
  20世紀末に 国民国家の歴史 が 終了して 新たな歩みを始めた
  といっても、

  その歴史は、数百年単位の期間になるだろうし

  地球上の統治単位が、
  現在の国が 地域共同体に編成替えされるまで でも
  数百年の経過を経なければならないだろう

  と、考えていました。

2.現在の国の体制から
  地域共同体への編成替えが行われる際の 各国の状況を考えると、

  その国の愛国者 は、
  国際間における自分の国の地位を少しでも上げておこう、

  地域共同体が視野に入ってくると 猶更 その感 を 強めて、
  来るべき地域共同体において、
  自分の国のリーダーシップを少しでも発揮できるようにしておこう

  と、考える人が出てくるであろう。


20世紀末からの経済のグローバル化、メガコンペティション の動きは、
急速であり、指数関数的に 拡大しているような気がしますので、

国民国家の歴史が、
形成段階で 300年 かかり、
国民国家の歴史が始まってから500年間 継続した
のと 比べて、

想像以上に早く
地域共同体の歴史の時代が訪れて、

その先の
世界連邦の実現も
私の想像をはるかに超えた短期間で
実現するような気がしています。

トランプ大統領のMAGA運動は、
私が第2点 で 述べた 愛国者の動き ともいうべき 運動だ と 思います。

この動きは、
EUから離脱した ジョンソン首相、
この前のフランス大統領で敗北した ルペンさん も
同じ範疇(ジャンル)の政治家ではないでしょうか。

また、
この前暗殺された 安部元首相 も
この系列に属する政治家だと思います。

私は、
このような政治家が出現する前に
各国の水面下で このような動きをする政治家が現れ、

その数十年後に
その国のリーダーとなって活躍するようになると想像していました。

それが、
歴史の転換点から 30年程度の短い期間で
このような政治家が 何人も 現れ

しかも
その国のリーダーとして活躍するようになった ということは、

先ほど述べたように
歴史の歩みが、指数関数的に早まっている表れだろう
と、思います。

ただ、
トランプ大統領は、
今後の歴史 の 担い手には ならないのでは?
と、いう気 が しています。

というのは、
前の時代に属する の 国民国家 を 再び「偉大」にしよう と いうことは、
地域共同体 と 相反する動き では あるからです。

例えば、
トランプ大統領は、
地域共同体への第一歩 である TPPより 脱退しました。

ですから、
今後の注目点は、

自身が属する国を 偉大にする努力 を 傾注する傍ら、
来るべき地域共同体 の 形成 にも 注力する政治家 が 現れたとき、

真の時代の担い手たる政治家が現れたというべきでしょう。

ただ、
トランプ大統領のような愛国政治家の出現は、
歴史の歩みにおける 必然ともいうべきものであり、

歴史が、
トランプ大統領という偉人ともいうべき存在 を
後押しして 押し出した

と、いうことが できのでは?
という気がしています。


この文章を読まれた方は、
トランプ大統領と対峙する ディープステートこそが、
来るべき地域共同体の時代の担い手になるのでは?

と、お考えなる方が おられるのだろうと思います。

この点については、
ご説明すると 長くなりますので、

ここでは、結論だけをお話しさせていただきます。

1.私は、
  歴史の流れが 「積み重ねの歴史」と「繰り返しの歴史」の
  2種類ある と 考えていますが、

  ディープステートは、
  「繰り返しの歴史」に属する人々であり、

  「積み重ねの歴史」である
  国民国家の歴史から地域共同体、世界連邦の歴史に
  属さない人々だと考えています。

  蛇足を申し上げると、
  「積み重ねの歴史」に 屈服させられてきた「繰り返しの歴史」による
  「積み重ねの歴史」への復讐が、始まっていて、

   その主戦場が、
   アメリカ国内 と 米中間 での争いだと 考えています。

2.ディープステートの行動を 例えていうと
  19世紀における 帝国主義者の目的や行動と そっくりだと感じられます。

  ですから
  ディープステートは、グローバリストと呼ばれて 批判されていますが、
  帝国主義者も よその国を簒奪したグローバリストであり、
  ディープステートと同じ目的で行動している人々だ ということができます、

  ですから、
  彼らが実現しようとしている世界は、

  私が述べる 国民国家が終了した後に生じる地域共同体の世界とは
  似て非なるものであると思います

  広義 と 狭義 の 二つのグローバル化について



                          以 上



 

 

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2022年7月18日 (月)

歴史の違いは 料理 にも 差異をもたらすのでは?

何年か前、ドイツに旅行した際に、
ベルリンを訪問したことがありました。

夕食を食べようと、ガイドブックを開いてみると、
「ソニー広場のレストランが評判である」
との記述がありましたので、訪れてみることにしまた。

クリーム系のシチューを注文したのですが、
一口食べて、家内と顔を見合わせてしまいました。

出された料理は、
無理やり飲み込んだ はるか昔の小学校の給食レベルの味で、

現在においては レストランの料理として提供されるレベルに
およそ遠く及ばない まずい料理 だったのです。


あまりのひどさに
家内とホテルに帰ろうと話しあって、食事を中断してホテルに帰りました。

ホテルに戻るってから、口直しに ベルリンの名物料理といわれていた、
ソーセージにカレーをかけた料理を注文しました。

出された料理を一応食べましたが、
これが、ドイツの首都であるベルリンを代表する料理か
と、びっくりしてしまいました。

日本では、
お祭りの屋台で売られているような
ソーセージにどこにでもあるうま味もこくもないないカレーをかけただけの料理
だったのです。

それをベルリンを代表する料理だ と、
一流ホテル(ウエスティンホテル)で 堂々と提供されているのです。

当時は、
ドイツの料理は、評判通りまずいな と、思っただけで、
一つの思い出となったのですが、

最近、「積み重ねの歴史」と「繰り返しの歴史」を考えるとき、
歴史の違いを表している象徴的な現象が、この思い出では?
と、考えますので 少しお話しさせていただきたいと思います。


家庭料理で煮込み料理を作る際には、
多量の野菜や肉を煮込んで作るのではないでしょうか。

長時間これらを煮込むことによって
肉や野菜からうまみ成分が出てきて、おいしく仕上がります。

レストラン料理では、見た目も大切ですから、
野菜 や 肉は、
必要最小限に抑えて、色添えみたいな役割となりますので

料理をおいしくすために
ブイヨン(出汁)やバター(油脂分)を 隠し味として使用して
仕上げるのではないでしょうか。

ところが、
ベルリン で 経験したことは、
スープ を作る際に ブイヨンやバターを使用しないで、
客 に 提供しているのです。

ですから、
我々の世代 が 経験した 小学校の給食 の まずい料理 と 同じようなもの が
提供されたのだろう と、思います。

60年近く前に
大学1年の時 に 南ドイツ から オーストリーに3週間ぐらい
バス旅行をしたことがありました。

その時に、
毎日 食事のたびに 炭酸系のリンゴジュースを支給されて飲んだのですが、
うまれてから初めて飲むリンゴジュース は、
最初 は 口に合いませんでしたが、

毎日飲むうちに、おいしさが分かってきて、
今では大好物の一つとなっています。

このように、
最初は 口に合わなくとも、
飲んだり食べたりしているうちに 味が分かってきて、
評価 が 変わることがあります。

ドイツ人 は、
ブイヨンの使わない料理 を 毎日食べているうちに、

それなりに おいしさを感じて
料理とは、こういうものだ と 思い込んで過ごしているのでしょう。

ですが、これは、
「繰り返しの歴史の国」であるドイツで生じたことであり、

「積み重ねの歴史の国」においては、
料理 を もっとおいしくする方法なないだろうか と、工夫 を 重ねる人 が 出てきて、

試行錯誤しているうちに、
ブイヨン を 加えると、もっと料理がおいしくなる
と、気が付くのではないでしょうか。

数年前に、
ドナウ川クルーズを レーゲンスブルクからブタペストまで楽しんだことがります。

利用したクルーズ船は、
日本企業の 「ニッコウトラベル」(JALさんの子会社ではありません)さんの所有船で、
料理を担当してくだっさったシェフは、ルーマニア人とのことでした。

実は、家内が ドナウ川クルーズは一度経験したいけど、
ローヌ川クルーズと比べて 料理 が まずいのでは?
と、逡巡していたのです。

ところが、
実際には、毎日提供される食事は、素晴らしいもので、
日本人の団体だからと言って提供された日本料理は、
日本人が作ったのではと思えるほどの出来栄えでした。

「ニッコウトラベル」さんに聞いてみると、
シェフを日本に呼んで、日本料理を含めて徹底的に教育しているとのことでした。

なるほど、それでおいしい料理を提供していただいているのだな、
と、感謝したのですが、

出されるスープには、
ブイヨンは使用していないなと感じられました。

シェフも、プロの料理人ですので、
日本で教育する際に、
初歩の初歩であるブイヨンの作り方までは、
教程に入っていなかったのでしょう。

ですから、
ベルリンとはまるで比較にならないレベルの大変おいしいスープでしたが、

やはりルーマニア人は、
繰り返しの歴史の国の人だなと、感じた次第です。

 

フランスは、
「積み重ねの歴史」と「繰り返しの歴史」の人々が 半々の国ですが、
指導者層は、「積み重ねの歴史」に属する人でした。

例えば、
渡辺一夫先生は、16世紀後半の宗教戦争の時代
ユグノー(新教)、カトリック、ユグノーと対立した3派の指導者は
「積み重ねの歴史」の地域である北フランス出身者だったと記述されておられます。

フランスは、
クローヴィスがベルギーよりパリに南下して建国した国であり、
支配層は、「積み重ねの歴史の国」の人々でした。

フランス料理は、
16世紀フランス王家に嫁いだメディチ家がもたらした
イタリア料理より発展したもであり
フランス王の宮廷をはじめとるる貴族の城館において 発展した料理なのです。

それが、フランス革命により
宮廷や貴族の城館に雇われていたシェフが失業したため
パリなどの町に出てレストランを開業したため、庶民にもフランス料理が広まり
国民的な料理として発展し現在に至っているのです。


イングランドは、
ノルマンディーからフランドルにかけての人々が、
ルマンディー公ウィリアムに率いられてイングランドに侵入して
現在に至る イングランド史 が 始まりました。

ノルマンディー公ウィリアムが征服した直後の イングランドは、
支配階級のノルマン人と、
アングロ・サクソン人やケルト人、ローマ人の末裔からなる
被支配階級との間に画然たる差がありました。

言葉からして、
支配階級のノルマン人は、フランス語、
被支配階級の人々は英語を使用していたのです。

ですから、
支配階級にとりブリテン島の領地は、征服した植民地みたいなもので、
本拠は、ノルマンディーからフランドルの間の地域だったのです。

その後、
イングランド王家のヘンリー2世が、アキテーヌ女公アリエノールと結婚して
スコットランド国境からピレネーに至るフランスの西半分の膨大な地域を支配する
アンジュー帝国 を 構築したのですが、

ヘンリー2世の息子ジョン王が、
フランス王フィリップ2世に フランスよりイングランドに駆逐されてしまい、

ジョン王の後継者が、
フランス領土奪回のためフランスを百年戦争を戦ったのですが、
最終的にフランスに敗北し、
ブリテン島の王朝としての歴史を歩むことになったのです。


その後、
イングランド王が、革命により断頭台で斬首されたころもありましたが、

フランスのように 共和制になることもなく、イングランド王が存続したために、
宮廷や貴族の城館で雇われていたシェフが 失業して、
庶民相手にレストランで営業するようなことが生じなかったのです。

これが、
イングランド料理は、まずい料理である との評価になった 一番の原因では?
と、考えています。

イングランド料理のまずさを象徴する例えとして
「イングランドでおいしい料理を食べたければ、朝食を2回食べればよい。」
と、云われています。

イングランドの朝食は、おいしいとの定評があるのです。
このことは、
イングランド料理を評価する際のヒントになるのでは?
という気がしています。


イングランドで 本当においしい料理は、
おそらく 宮廷や貴族の城館で食されているのではないでしょうか。

宮廷や貴族の城館で働いていたシェフが、
失業することもなく過ごしてきたため、

町のレストランの料理レベルが、上昇しなかったことが、
イングランド料理は、
まずい との評価 が 定まった原因ではないでしょうか?


例えば、
ティーで提供されるお菓子は、上質なものです。

特に、
クロテットクリームとジャムをスコーンを付けたものは、

トースト に バターとジャムを付けたものよりも
数段上質たと思います。

このクロテットクリームとジャムをつけたスコーンを食していたのは、
城館に住んでおられた貴族ではないでしょうか。


ロンドンで駐在員をしていた友人から、
最もおいしい紅茶は、イングランドより輸出を禁止されていて、
英国人が独占している

と、聞いたことがあります。

また、
ある年の正月休みに訪れたエジンバラの駅前のホテルで食したスモークサーモンは、
生涯最高のスモークサーモンでした。

日本人の大好きなイチゴと生クリームのショートケーキの原型は、
イングランド料理だと聞いたことがあります。

思いつくままに、イングランドの料理について述べさせていただきましたが、
私は、本当のイングランドの最高の料理を知らないのだろう
と、想像しています。

彼らは、
外国人に知らせずに、
自分たちのインナーサークルで 最高の上質な料理を楽しんでいるのだろう
と、想像しています。

私は、そのごくごく一部 を
垣間見ただけのような気がしています。


イタリアは
繰り返しの歴史の国です。

ローマ帝国終焉後、
ゴート人やランゴバルド人に支配された後、
ドイツ人が、神聖ローマ皇帝をしてイタリア政策を実施するのだといって
イタリアを支配していました。

その間に
ロンバルディアでは都市国家が栄て、

フリードリヒ2世没後 ドイツ勢力が衰えると
イタリア人の民族の祭典というべき イタリア・ルネサンスという 民族の祭典 を
繰り広げたのですが、

イタリア中部より南は、
ローマ教皇庁が フランス勢力を導入した後、
アラゴンに支配される経験をしたのち、

最終的に、
ハプスブルグ家 が イタリア全体を支配することになり、

19世紀半ば、トリノの宮廷がイタリアを統一するまで、
外国に支配される歴史を経てきました。

ところが、
繰り返しの歴史の国であるイタリアが、
積み重ねの歴史の国の象徴でもあるフランス料理の母国だ
と、いうのです。

残念ながら、
この疑問に対する回答を現在のところ持ち合わせていません。

確かに、
イタリアは海に囲まれていて、新鮮な食材が豊富な国であり、
おいしい料理がたくさんあることは事実です。

また、
フランス料理のように凝った調理法ではなく、
新鮮な食材を生かした料理が多い感じもしています。

例えていうと、
フランス料理とイタリア料理の差は、

日本で言うと京(京都)料理と加賀(金沢)料理の差に相通じるものがあるのでは?
と いう気が しています。

でも、
ドイツでさえ、

「繰り返しの歴史」をそのまま体現する料理 を 現在まで引き継いでいるのに、

ドイツ以上に「繰り返しの歴史の国」であるイタリアが、
なぜ あのような料理 を 保持しているのか、についての説明 が 思いつきません。


敢えて推測すると、

ローマ帝国時代 に 料理の基本が確立して、
それが、
20000年近く保持されてきているのでは?
と いう妄想しか 思いつきません。

この問題は、
ローマ帝国が「積み重ねの歴史」なのか、「繰り返しの歴史」なのか、
の 問題 と 深くかかわっていますので、

私の人生に 残された時間を考えるとき、
これから取りかかるには 大きな問題すぎるな
と、現在感じていますが、
他方、いつかギボンのローマ帝国衰亡史を読んでみたいなとも願っていますので
ひょっとして 考えるチャンスが訪れることが あったらな と 願っています。


以上、ヨーロッパ諸国の料理にまつわる雑感 を
お話しさせていただきましたが、

私の雑感について
お付き合いくださり ありがとうございました。

 

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